津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■細川小倉藩(248)寛永五年・日帳(二月十日)

2020-06-01 13:00:27 | 細川小倉藩

                      (寛永五年正二月)十日 

         |
         |    十日
         |
         |  俵山、長門大津郡)
俵山へ汲湯    |一、田原山へくミニ遣、湯参候を、林隠岐ニ渡申候事、
大坂ヨリ銀子   |一、南喜右衛門、大阪ゟ御銀子積下候事、
忠利放鷹     |一、殿様御鷹野ニ被成御座候事、
         |   (興昌)
細川興昌使者来リ |一、細川玄蕃様ゟ、昨日御使者被参候、鈴木助太郎親類にて候ニ付、助太郎やとへ落付被申候由、助
家中ノ親類ニ宿ス |  太郎被申候事、御使者ノ名ハ浅井太郎八と申由候事、
胡麻油請取    |(別紙綴込)
         |「   請取申こま之あふら之叓
         |      合七合也
         |  右は御奉行所ゟ、灯残油として請取如件、
油奉行ノ茶湯掃除 |    寛永五年正月十日 意斎(花押)
坊主署判     |        休岐   慶三(花押)
         |        (斎)
         |        玄済
         |        長円                             」
         |
奉行所ノ灯油ノ余 |一、御奉行所ニ灯申油ノ内、とほしあまりの油七合、御油奉行意斎・恵三ニ渡、請取切手ヲ金子・中
リノ処置     |  神ニ渡候、重而油御奉行手前へ油被申候時、さし引可被仕由申渡候事、
         |          (坪井)
浅山修理亮書状案 |   御状令拝見候、五郎大夫殿儀、無御心元思召之段、尤ニ存候、此中何事も立 御耳申儀成不申
坪井助九郎宛   |   ニ付、延引申候、いか様御次而次第可申上げ候間、事済可申候と存候、田中兵庫方へ御帋面之趣
         |   申候、尚勘丞ゟ可被申入候、恐々謹言
         |       二月十日                       浅山修理
         |        坪井助九郎殿
         |             御返報
         |
         |          御座所ノ
東小倉追廻馬場ノ |一、東小倉おい廻シノ〇かぎ、可児清左衛門ニ預ヶ置申候、 殿様被成 御座候時ハ、御掃地之右兵
御座所ノ鍵    |              (上林)
         |  衛を遣候て、万事可申付通、甚助ニ申渡候事、
         |    (矢野吉重)
絵師矢野吉重地震 |一、絵書三郎兵衛ニ被 仰付候而、御地震屋ノからかミ障子ニ、絵を被成御書せ候、出来仕候ニ付、
屋ノ唐紙障子ノ絵 |  御前へ上ヶ申候処、くろふちニ打め付申候、如何仕候而きず付申候哉と、竹原少太夫を以、被
ヲ仕上グ     |  仰出候、絵書ノ奉行無念ニ仕、如何候哉、又三郎兵衛無念ゆへ如何候哉と、被 仰出候、奉行ハ
黒縁ニ打目瑕アリ |  無御座候、手伝ノものニ少太夫被尋候ヘハ、つね/\私共とりあつかい、又ハ三郎兵衛儀ハ不及
         |                                    〃
         |                         ニて  
暇ノ詮索     |  申、事外大事ニ仕候へ共、何とそ仕、きす付申もの〇可有御座と申上候付、其段少太夫被申上候
         |  ヘハ、如何様共被 仰出ム御座由、少太夫被申候事、
         |

 

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■散歩、途中で引きあげ・・

2020-06-01 11:08:50 | 徒然

 定刻散歩に出る。郵便物を投函の為少々回り道をして後、いつものルートに戻る。
歩きながら、先程のヤフオクのことが気になりはじめた。
光貞が端午の節供に帷子二つを貰った、その礼状の宛名は「井上源三」としたが、「井」の字の筆順が気になりだした。
ひょっとしたら「升」ではないかと考えだした。段差に危うく転倒しそうになるほどである。
帰ったら早々に調べなくちゃと歩を進めていると、突然ざーっと雨が降り出した。
しばし木の下に雨宿り、これで一周すると相当濡れるなと考えて、「井か升か」を解決しようと、都合よい言い訳で引返した。
いつもの2/3ほどの距離になってしまったし、雨も大降りにはならず少々気まずさを感じながら帰宅する。

 改めて見ても、「升」ではない。くずし字解読辞典でも「井」と「升」は隣同士に表記してある。
升上等という苗字も聞いたことがないし・・・一件落着だが、井上源三なる人物の方が又気になりだした。

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■林太郎四郎登場、光尚書状

2020-06-01 07:32:47 | オークション

                      肥後熊本藩主 細川光尚書状
          

出品名には「光尚書状」とあるが、書状の署名は光貞であり寛永17~19年のものである。(改名19年秋)
宛名にある井上源三なる人物についてはよく判らないが、文末の恐々謹言からするとそれなりの人物であろう。
文面は丹後の祝儀に帷子二つが到来したことに対する礼状である。林太郎四郎の名が見える、
商品説明にあるように大目付役であった人物だが、林外記の名で知られすこぶる評判の良くない人物である。
光尚はこの人物を重用しているが、名君光尚の名を些か傷付けるものとなっている。
理由はよく判らないが、佐藤伝三郎等に屋敷に踏み込まれて殺害された。詳細がよく判らないことに何やら裏があるように思えてならない。
そんなことをいろいろ想像させる書状である。


コメント (2)
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