津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■中村汀女の鼻

2023-08-18 09:31:44 | 人物

                   

 俳人・中村汀女の故郷は水清らかな(だった?)江津湖に程近い、数年前生家跡を訪ねたことがある。
汀女は裕福な斎藤家の娘で、江津湖にはその斎藤家の名前を冠した「斎藤橋」がある。
汀女は美貌の人である。近くにはボート練習所が有り五高生徒など男どもを魅了したらしい。

 処で、同姓同名の二人の尾崎一枝さんがいらっしゃるが、お父さんはそれぞれ高名な小説家、「人生劇場」の尾崎士郎氏並びに「暢氣眼鏡」の尾崎一雄氏である。
二人の対談による共著「二人の一枝」が、同姓同名であるがゆえのエピソードなどあり大変面白い。
そして尾崎士郎氏のお嬢さんは、中村汀女の長男・湊一郎(TBSプロデューサー)氏に嫁がれている。
その一枝さんの話が車谷弘著「わが俳句交友録」の汀女さんの話の中に登場する。

 あるとき尾崎一雄氏が「お宅の一枝さん(士郎の娘)が・・面白いことを書いていましたよ」と汀女に話しかける。
「私は鼻が低いので、中村一族の集まりへゆくと恥ずかしくなっちまう。中村一族はどうして皆さん、あゝ鼻がたかいんだろうって・・・・」
すると汀女は結婚前に親類にあいさつ回りの為に人力車で熊本の街を走ると「鼻・鼻・二段鼻」と行合う子供たちが囃し立てたと話して、声を立てて笑ったという。
二段鼻とは鉤鼻のことだろうが、そうは見えない。鼻筋の通った高い鼻が団子っ鼻の子供たちには眩しかったのだろう。

 

 

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■「士族」に関する「明治以降縣政史料」一覧

2023-08-18 06:28:18 | 史料

 明治以降縣政史料「8‐士族」

  8ー1  明治二年 士族卒増禄轉免 高瀬(藩)
  8ー2  古奉公附 明治三年 フ~サ迄
  8ー3   同        シ~サ
  8ー4   同        シ~ス迄
  8ー5  明治三年 高瀬藩士代禄帳
  8ー6 8ー8 明治三年 舊陪臣代數原禄根帳 六冊ノ内、五・ニ・三
  8ー9  明治三年 組附並留守中小姓内家一部
  8ー10   支配牢人及譜代家来解放等達
  8ー11 8ー12 明治五年 禄席奉職等調隠
  8ー13  明治五年 秩禄隠居家督調
  8ー14  明治五年 禄高増減届
  8ー15  明治五年 禄米帳
  8ー16  明治五年 貫族移動調
  8ー17  自明治五年・至仝六年 士族隠居家督相続願
  8ー18  明治五年 士族家禄及入貲卒地筒等調
  8ー19  明治五年 無禄卒調
  8ー20  明治五年 卒代數調 岡本村外三ヵ村
  8ー21  明治五年 卒代數調 薩摩瀬村外八ヵ村
  8ー22  明治五年 卒代數調        
  8ー23  明治五年 卒代數調 大村湯前村
  8ー24  阿蘇惟敦舊臣士族平民編籍調
  8ー25 8ー28 明治二十五年 入貲勤功藝術等之士族卒調
  8ー29  明治五年 禄米奉戴調
  8ー30  明治六年 士席落席 入質一代限
  8ー31 8ー32 明治七年 無禄士族基本帳 イ~ス迄
  8ー33  明治七年 無禄士族基本帳
  8ー34  明治七年 貫属明細帳 士族元卒録一代限 ム~ス迄
  8ー35  自明治七年・至仝九年 貫属(士族)明細帳
  8ー36 ~ 8ー38 次明治七年・至仝八年 一代禄平民悉皆奉還調
  8ー40 8ー41 明治七年 家禄奉還名禄(ママ)
  8ー42  毎時七年 一代限禄高調

              (つづく)  

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