新町から横手の禅定寺脇を抜ける都市計画道路は、知事が現地を訪れるなど、貴重な歴史墓の存在が認められて特別に都市計画の変更が行われお墓は生き延びた。
高祖父上田久兵衛のお墓も掘り返されることなく済むようだ。
その道路工事が佳境に入っている。新町側も道路の拡幅が行われるから、なにやら動きが出始めたらしい。
この計画道路はかっての細川家筒口屋敷跡あたりを通り、横手四丁目を抜け谷尾崎の新道(西廻りバイパス)につながる。
熊本市都市計画図(用途地域・都市計画道路)
又すぐ近くの、安国寺の北側に広がる、吉田松花堂(吉田毒消丸)さんの広大な屋敷跡にアパートが立つらしく、敷地の周りの沢山の古木の伐採や、巨大な庭石の搬出などが始まって、随分様相が変わって来たらしい。
道路が整備されると、便利性が向上し格好の住宅環境であることは間違いない。
近くに住む友人がウルウル声で電話をしてきて、庭先の「心字池」も埋め立ての運命にあるらしく、建設機械が動き回る中に、シラサギがその池に降り立って、別れを惜しんでいるようで涙が出る景色だという。
二尺ばかりのスッポンも住みつき、三四匹のウシガエルもいたというその池が埋め立てられると、彼らはどこへ逃れて生きていくのだろうか。
道路が整備されると、古刹が立ち並ぶ新町から横手方面の寺町は、今でも車で渋滞が凄いそうだが、騒音に悩まされることになるのだろう。
ご先祖様もおちおちお墓の下で静かにお眠りいただける状態がなくなる事だろう。
追伸:10月28日
上田久兵衛のお墓がなくなっているという情報をいただきましたが、当方の手違いで削除してしまったようです。
大変申し訳ございません。今一度ご連絡いただければ幸いです。