
ついに、フリーランダーを走らせることが出来た。私は、感激のあまり、今も胸の震えが止まらない。ここに、簡単なインプレッションを記そう。

路面状況は、やや雪の残る、スリッピーかつザクザクで轍のある路面。かつてエスクードに乗っていた私は、同じSUVのこのクルマも、きっとそれと同じように荒っぽい乗り味のクルマなのだろうと想像していた。だが、その予想は、イイ意味で裏切られた。
このクルマの脚はけっこうしなやかに動き、路面の凹凸を淡々といなしていく。50~60km/h前後での積雪路面の走行では、このクルマの乗り味は秀逸だ。かなりしなやかな脚を持つハズの私のレガシィ2.0iの走りが、やや粗っぽく思えるほどの出来だ。
それは今回、同じコースを同じように2台を乗り較べてみての、率直な感想である。ううむ、ちょっとジェラシー。

そして、この太めのステアリングと、粋な色使い。ううん、ブリティッシュ。While My Heart Gently Weeps!
本革のシートはヒーター付きで、ほんわかと暖かい。やや重めのステアリングは直進性もしっかり出ており、気楽に雪道を走ることが出来る。高いアイポイントで視界は良好、クルマの4隅も摑みやすい。北海道・・・いや、札幌で乗るには最適のクルマだ。

V6・2500ccエンジンのフィールも上々。普段MTに乗っている私には、ATの出来の優劣についてはあまり断定的なことは言えないが、シフトショックも少なく、出足も悪くないように思えた。
噂では、燃費は、どうやら悪いようだし、信頼性も未知数だ。だが、このクルマにはスタイルにも乗り味にも、それを補って余りある魅力がある。
ニータ有恒氏は、ホントにイイ買い物をしたと、今のところは、そういっていいであろう。今後、このクルマとどのような武勇伝を重ねて行ってくれるだろうか。大いに楽しみである。