かつて私は、「アコード」というクルマが、大好きだった。
今回そのアコードの10代目が日本国内に投入されたという。
三栄書房の「新型アコードのすべて」を読み解きながら、私個人の「エア試乗記」を記してみたい。
4ドアセダンながらも、「ファストバッククーペ」的な、そのシルエット。
クラウンあたりもそうなってしまったのだが、空力重視のためか、純然たる「ノッチバックセダン」的なボディデザインのクルマは、いまや国産車においては「ほぼ絶滅した」といっても過言ではないと思われる。
このアコードで、メカニズム的に大いに興味深いのは、電子制御の「アダプティブダンパー」である。
まさに21世紀の「ハイドロニューマチック」ともいえそうな、そのサスペンション。
そのライドフィールが、どのようなモノなのか、もしも機会があれば、味わってみたいものだ。
加えて「サンルーフ標準装備」というのも、地味ながら、なかなか私の琴線を揺さぶるポイントだ。
また、今回。
このムックでライバル車として俎上に上げられていたのは、「トヨタ・カムリ」「マツダ6」「プジョー508」の3台だった。
ボディサイズ&価格からいっても、この4台はなかなか近いところにある。
サイドから見たシルエットも、かなり近似性のある4台なのだが、「プジョー508」のみは「5ドアかつサッシュレスドアでフランス車」なのが特記事項だ。
それにしても・・・この、価格を見て、その時点で気分が萎えてしまう。
絶対に、我が家では、手の届かない領域に、アコードは突入してしまった。
アコードだけではない、同じくカムリもマツダ6もそうである。
かつてのミドルセダンは、その価格も、車体寸法の大きさも、私の守備範囲を遠く離れてしまった。
実際に試乗すれば、きっと「いいクルマ」なのだろうけど、450万円オーバーの大枚を支出するのなら、それも当たり前のように思える。
してみると、363万円~のSUBARUアウトバックは、じつは良心的なお値段なのかもしれない。
アコード。
その2代目のハッチバック。
3代目のセダン。
4代目&5代目のワゴン。
ともに、私が「心底愛したクルマ」であった。
しかしながら・・・
8代目以降のアコードは、私という庶民を捨てて、はるか遠くに旅立ってしまった。
私は、そんなアコードの健闘を祈り、陰ながら見守っていたい。
今回のアコードは、3年前にすでにアメリカで販売されていたようですね。
自分は、インパネのメーター類が半分アナログの中途半端が好きでないです。
今は液晶?パネルが主流なのに、3年前というデザインがそのままというのも・・・。
まっ、高額で庶民の手の届くものではないので、私も見守るだけです。
年月を経て、アコードは、本当に「高価格車」になってしまいましたね(^^;
それこそ3代目あたりのアコードは、大学生時代に友人が乗っていたものでしたが・・・
現行アコードを、大学生が買えるとは、到底思えないですネ。
まあ、ほぼ日本市場は見切って、アメリカ市場のおこぼれを部品等の在庫整理で販売したというのが、ホンダの実情なのかも・・・