夕方、東静岡からKMさんをのせて、帰ってきた。今日の小山旅行は、伊豆の国パノラマパークのロープウェイ、沼津漁港での「たか嶋」での昼食、柿田川湧水群の見物。
久しぶりの浅野屋。おろしトンカツ、メンチカツ、チーズとくるみのサラダ
前野ウルド浩太郎、2017、『バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)』、光文社
研究者が職を得ることはかくも大変であるということと、アフリカのバッタ被害の深刻さを生態学的な問題と国際援助の問題と関連されて論じること、その双方を記述することを目的としているのだが、どちらかといえば、前者が重きにおかれて書かれているようだ。前著?の「孤独なバッタが群れるとき』(東海大学出版局)を読んでいない読者(これは、大半がそうであると思う)にとっては、よくわからない。このふたつは、どちらが主でどちらか従かといえば、後者が主であって、前者は従であるとおもう。もちろん、この著者の努力なくしてはバッタの生態を明らかにできず、バッタの駆除が進まないとしても、それは、残念ながら、著者が就職できなかったとしても、それは、グローバルな課題をローカルな研究支援主体が理解できなかったということであって、これは、これで、仕方がないことだと思う。おそらくは、この手のことは、この研究テーマだけではなくさまざま存在することだろう。
とはいえ、本書は、それをこえて、著者の奮闘ぶりは微笑ましく読めることは間違いない。本書がベストセラーになったとして、しかし、あいにく著者が長期にわたる研究を可能にする職を手にすることができなかったとしても。じつは、これはこれ、それはそれとしか言いようがない。ただ、グローバルな課題を日本というローカルな研究セクターが重要な課題と認めるかどうかは、実際のところ、運不運としかいえないファクターがあることも、時事なんだろうな。
2017-10-01 22:03:32 |
読書 |
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