South Is. Alps
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Coromandel
Coromandel, NZ
Square Kauri
Square Kauri, NZ
Lake Griffin
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機中映画「Emu Runner」「2040」「Deadwood」「深夜食堂3」

「Emu Runner」2018
母を亡くしたアボリジニの少女の物語。母からアボリジニの自然観を聞くが、現代っ子の風情である。母と姉と三人でブッシュに行きエミュに出会う。走って追いかけるが逃げられる。魚を釣って家に持ち帰ろうと釣りをするがその帰路、母が倒れ、父を呼びに走る。彼女にとって走る物語である。父と兄が駆けつけるが、母は亡くなってしまう。
舞台はNSWの内陸部のBrewarrina、ダーリング川のほとりの町。少女は、学校に出かける途中、エミュに再会する(同じエミュなのだろうか?)。コミュニケーションを取ろうとする。エサ、サンドイッチとか野菜とか花とかを搔っ払いながら餌付けする。家で見つけた缶をペコペコさせて音をたてるとエミュが気がついてくることもわかった。しかし、見つけられて補導されてしまう。学校へ行っていないことも知られてしまう。野生のエミュへの餌付けを禁じられる。禁じられる前、餌を食べにくるエミュは2羽になっていた。おじさんは、子育ての季節だからボーイフレンドを連れてきたんだと教えてもらう。彼女を学校に復帰させようとするスクールカウンセラーのシドニー出身の女性の車で家に向かう途中、工事のために迂回を命じられた車はブッシュロードで事故を起こしてしまう。少女は薪を集めてきて焚き火の前で二人は夜明かしをする。夜明け前、少女は走り始め自分の家まで長い距離を走り父親に知らせる。最後のシーンは、家族総出で運動会にでかけ、少女は100メートルで優勝する。
物語は走る少女とエミュの出会いとエミュによる少女の母の喪失からの回復と行ったところなのだが、物語の背景として、NSWの内陸部の町を舞台にしていることに気をつけておきたい。主役の少女のアボリジニの家族は、他の登場人物の家に比べるとめぐまれない家に住み、父親の仕事も、仕事はあるにしてもそれなりの境遇だ。兄は白人の少女(アジア系の血が入っているように見える)とどうやら恋仲らしいが、その中を裂こうと暴力にあってしまう。少女は学校に通っていて、アボリジニの自然を知らず、母から知らされるのだが、ブッシュの中で亡くなるにしても、綺麗な服をきて装飾品もつけていて肥満している母、母もすでに白人文化の中に組み込まれている。そんな中でエミュと出会うのだ。彼女はエミュがトーテムであることを知る。

「2040」2019
オーストラリア人の父親が2019年に三歳である娘の2040年あるべき姿を知るために世界をめぐる。まず、世界の子供たちの意見を聞き、世界の状況を知るために旅に出ることにする。
まずは、バングラデシュ。民家の屋根のソーラーパネルをグリッドネットワークで結び、互いのエネルギーのやり取りをシェアするマイクログリッドと呼ばれるシステムで、クリーンエネルギーである。化石燃料や、核エネルギーと比べると大きなアドバンテージがある。いったい、何が変わらねばならないのであるのか。
次の課題は、交通ラッシュ、車の所有を再考する、ディマンドシェアリング、自動運転といったテーマ。個人が自ら背負ったロケットブーツを使い利用する未来。そこでは、不要になる車、不要になる道路、不要になる駐車場、これらを畑にすればいいのでは。さらに、それは、フードマイレージに関連してくる。輸送距離はCO2に影響する。
農業の問題点は大きい。食肉を生産するための牧場のコスト計算、太陽エネルギーを受け水を吸い上げ育つ牧草で育つ家畜、当然コストが高くなる。そこで、家畜生産のための牧草栽培ではなく、トウモロコシ・小麦・ヒマワリなどを混植する農業(multi species grain feeding?)+家畜の導入、これらは、結果として土壌を改善することにもつながる。殺虫剤や肥料を使わない農業の可能性。あるいは、家畜のゲップはCO2を排出することに繋がり、農地の維持には水が必要。こうした状況を改善するためには、食生活の変化を必要としているのではないか。たとえば、肉食から野菜中心の食生活へ。
海洋汚染あるいは海洋の活用が重要課題である。養殖、ブルーカーボン(グリーンカーボンに対して)の活用が考慮されるべき。サンゴ等の磯焼け、温暖化による海洋環境の変化、サンゴ礁はどの様に維持可能だろうか。サンゴ礁はCO2を吸着する。たとえば、沖合に海面に浮くベッドを設置し、海藻を養殖する事ができるだろう。ただ、気になったのは、西洋人には、海藻を消化する酵素がないというが、この問題はどうするのだろうか。
温暖化による海水面の上昇はどのように受け入れるべきであろうか。環境変化に伴う難民は、どうする?受け入れるのか?難民問題は、紛争だけに限らない。環境教育が重要課題。とくに、女子教育、教育の機会、マララさんのメッセージのメッセージが、女子の問題としての環境問題を喚起する。

別ネタかもしれないが、リープフログ(かえる跳び)、産業革命を経ずして情報革命に進むアフリカの状況を報告しても良かったと思う。

「Deadwood」2019
サウスダコタの町(これがDeadwoodなのか?)の州の成立を祝う式典の前後、回想も含めた複雑な物語。もともと、映画シリーズだったらしい。それを映画にリメイクとやら。歴史に忠実かどうかわからないとやら。
歴史上の人物、たとえば、ワイアット・ワープとかカラミティ・ジェーンとかも登場するのだが。悪者のセネターが、正義の味方?のマーシャルにより逮捕されるという話なのだが、話と登場人物の関係が錯綜していてよくわからないものの、一つ印象に残ったことがある。それは、最後の方のシーンでワルチングマチルダが歌われるというシーンだ。この歌はオーストラリアの歌かと思っていたのだが、そうではなくて、このテレビドラマの映画化の過程で紛れ込んだものらしい。西部劇のオーセンティシティとしては、この歌はふさわしくないが、しかし、内容的には、ふさわしいかも。寝袋をマチルダと女性の名前で呼び荒野をさまよう男の物語なのだから。

「深夜食堂3」
機内映画の新しいものは見るものもないと思いこんでいたので、最初から余り見るきもなかったが、「深夜食堂3」がBox に入っていたので、見ることにした。通算21話から26話まで(21「メンチカツ」、22「豚バラトマト巻」、23「里芋とイカの煮物」、24「紅ショウガの天ぷら」、25「春雨サラダ」、26「ロールキャベツ」)を見た。漫画を読んでいるけれど、実のところストーリーはよく覚えていない。しかし、実写化されると漫画とは違い、なかなか趣もあるものと思った。

後で気がついたが、機内映画のオンディマンドメニューをもう少しマメにチェックすると、様々な映画がコレクションされていて、時間つぶしにはよさそうだということがあとになってわかった。


2019-08-28 20:45:44 | 映画/TV/DVD | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


マアジのパン粉焼き、ルッコラのおしたし、がんもどきと枝豆の卵とじ、納豆

マアジのパン粉焼き:ひらきのマアジ、塩コショウ+タイム+パン粉両面をオリーブオイルで両面焼く
ルッコラのおしたし:江南の畑から来たルッコラ、おしたしにする
がんもどきと枝豆の卵とじ
納豆

2019-08-28 20:33:13 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )