椹木野衣、2015、『アウトサイダー・アート入門 (幻冬舎新書(Kindle版))』、幻冬舎
私は日本におけるアウトサイダー・アートが障害者アートみなされがちであることについて、また、福祉政策との関わりで触れられることについて違和感があり、その意味では本書のいう、もっと意味を拡大すべきであるという主張を支持するものではあるが、かといって、著者のいうように、あるいは、コリン・ウィルソンにそう形でアウトサイダー・アートを位置づけるというのはかえって焦点をぼかしてしまうように思う。むしろ、アール・ブリュットの原点に立ち返り、美術教育を受けていないもののアートをとどめてもらう方が好ましい。それは、わたしが、いわゆる、民族芸術がいかに主流の美術マーケット(オークションや美術館での展示)に巻き込まれていくかについて関心を持っていて、その意味で、アウトサイダー・アートとの接点を必要としているからではある。
2017-08-25 22:02:56 |
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ギャラリー巡り。まずは、昨日のお土産の交換でGalleriesへ。荷物を預けて、ピットをサーキュラーキーまで歩き、MCAへ。一通り回る。ここは、アプリを持っていて、作品の前のガイドもアクセスできる。
このあたりの昼食は、セイラーズタイを思い出し、調べてみたら、店を閉じていて、今は、同じタイ料理をのWild Gingerになっている。時間を調整して開店予定時間まで待ったが、開いている気配がない。諦めて、AGNSW のカフェに行くことを思いつく。ホワイトベイトとポークベリー。ザクッと見て回る。
ストランドのナッツショップで、少し買って、最初のGallariesに戻って、コーヒーを飲む。変わった入れ方。交換品を受け取り電車で戻る。しばらくホテルで休憩。
夕食は、シドニー在住の旧友KCさんとBonney Kitchenというインドレストラン。
チキンティッカ
ほうれん草はとヤギのチーズのカレー
エビのカレー
鶏のカレー
ナンを2種
チャイ
昼前にRLと待ち合わせてコーヒーを飲みながら情報交換。その後、昼食は教育学部のウェアウェルパーティに参加、少しスピーチ。修了証の授与を見届けて、RLとバスで市中へ。買い物。
シドニー在住の友人GJと夕食はOmbrettaというイタリアン。ここは、週替わりか月代わりで多様なイタリアの料理をめぐるというコンセプト、紙のメニューはなし。黒板かオーナーの口頭の説明のみ。
帆立貝のパン粉焼き
合わせミンチのミートソース、バッバルデッレ
ロケットサラダ
Ombretta: http://www.ombretta.com.au/trentino-alto-adige
GJが少食だから、すこし注文を渋ったかも知れないけれど、まあ、ほどほどな味。以前、AMに連れて行ってもらったライカートのイタリアンの方が良かったか。
メニューはともあれ、19時ごろから22時ごろまで、色々と話が弾む。それぞれの近況から、作品が生まれるまで。彼女は作家。そのほか、共通の話題。
機内食で食べたのは「鶏胸肉とポテトサラダ」。3種類の選択の一つなので、他がどうか比較できないものの、最近のまずい機内食では珍しく完食し、シドニーに到着して、ホテルにチェックインしてビールを飲みにではしたものの、何かを食べようという気にはならなかった。なんなら、チャイナタウンの中の店をいくつか思い浮かべていたのだが・・・。
オークランドの出発が30分ほど、機体の空調のトラブルのために遅れたものの、シドニー到着は、若干の遅れ程度で到着した。
例によって機内映画を見て過ごしたものの、一本は途中なので、残りを見てから、行きのぶんも含めてあとで書くことにしよう。
午前中のアポを済ませた後、オークランド博物館とオークランド美術館を回る。アプリとICカードを使ってのバスは便利だ。
昼食は、美術館近くの中華。
さすがに気候の変化に驚いたのか、身体が重かったので、宿に帰ってしばらく休む。18時にホテルのロビーで待ち合わせて、J&Hのふたりと晩飯に。二人に場所はお任せだったのだが、夕べ行かなくてラッキーな好みの店。
私が食べたのはヴェニソンのローストに付け合わせはヴェニソンのミンチと大根の付け合わせ。デザートはアフォガード。ワインはHのチョイスでニュージーランド産としては珍しいグルナッシュのワイン。
色々話をして面白かった。かれらは、11月にシンガポールからニュージーランドへのクルーズに乗るらしい。Hは講師を務め、Jはソーシャルアドバイザー(彼女が人見知りせず誰とでも話すことを指す)として。
早朝にブリスベンに到着して、乗り継いだ。
オークランドでは、シーク教徒の運転するタクシーに乗って、ホテルに向かう。一ヶ月ほど前に開通したばかりというトンネル(NZで一番長い3キロ)をとおってホテルまで、空港近くのランドアバウトを除いて、信号でのストップゼロでホテルに着いた。ドライバー氏によると、距離は長いが、渋滞がないので、5ドルほど多くなるものの、時間を節約するかどうするという?
夕食は、Touquet というビストロ、今回はこの3月に続いて2回目。アントレはリーキのコロッケとベビーリーフのサラダ、メインはスロークックの羊の肩肉の煮込み。フランス語訛りのきついお兄さん、ワインを色々試せるよというセットメニューを提案してくれたが、それより、せっかくなのでセントラルオタゴのピノを飲む。
後から入ってきた男女それぞれ3人のグループはさしずめ、職場の合コンか。おしべめしべで別れて座っている。坊やたちはスマホを触ってお互い話し、インド系の女の子とアジア系の男の子がどうも支配しているこの場。
8月20日から29日までニュージーランドとオーストラリアへの出張。
15時過ぎの新幹線で、品川・成田エクスプレスをつかって、成田からカンタス航空でまずは、ブリスベンで乗り換えてオークランドに行く。
腹ごしらえは、いつものように寿司田へ。最近の機内食、食べないで済ます方がマシ、というレベル。悪いけれど。
王子サーモン:ディルがなかったので、ブロッコリースプラウトのうえにスモークサーモン、ケーパー&タマネギのみじん切り。黒胡椒+フレッシュオリーブオイル。
ガスパチョ:前夜のメゾンカイザーのバゲットの中身を水につけて絞って加える。ジャガイモをゆでる。水に晒したジャガイモ+キュウリ+赤ピーマン青ピーマン、タマネギ+トマトソース+ホワイトビネガー+水+フレッシュオリーブオイル+塩胡椒、フードプロセッサーで粉砕撹拌。スープ皿に入れて、細かく切った、キュウリ+赤アトピーマンを上に散らして、フレッシュオリーブオイルを散らす。
ローメインレタスとチーズのサラダ:ペコリノチーズ+パルメジャーノチーズ薄切り。
シーザーサラダ:たまたま、ローメインレタスがあったので
トマトとモッツァレーラのサラダ:バジルを挟み込んで
サラミ盛り合わせ
畑中章宏、2017、『21世紀の民俗学』(電子書籍)、KADOKAWA
WIREDに連載中(2016.3〜2017.3)から注目していたところ、最終章を描き下ろして一冊として出版された。本書の何処かで著者も触れるのだが、本書は、柳田國男の『明治大正史世相篇』の平成版、あるいは、本書のタイトルにあるように、21世紀版を意識して書かれたと考えればよいだろう。柳田が言うように無名の人びとを中心に歴史を、しかも、変化の歴史を記したのが柳田の著書であり、本書は無名の人々が生きる現代が過去を引きづり、そして、未来へつなぐ様子を書き記している。
2017-08-18 15:20:53 |
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