東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

古い松下製トランジスタラジオ T-40の修理(2)

2011年12月27日 | 古ラジオ修理工房

 修理をしている松下製トランジスタラジオT-40ですが、電池BOXが酷く錆びていています。このため、電池を入れることができそうもありません。おそらく、電池の漏液があったのでしょう、電池BOXの金属がとても腐食していてしかも硬く張り付いています。ドライバーの先端でこそげ落とそうとしましたが硬くて無理でした。そこで、電池を入れないで安定化電源から電気を供給してみるとこにしました。

  硬くこびりつくように錆びた電池の端子       安定化電源を6Vに設定
 

 ラジオの筺体から基板を取り出して、電源を供給する場所を探しました。電池BOXの配線やアースを調査しました。そして、電源である6Vを供給する場所を決めました。供給する瞬間安定化電源の電流を見て流れすぎないことを確認しました。そして、プラスとマイナスのクリップでラジオ基板に電源をつなぎました。

         赤(+)のクリップと黒(-)のクリップを使って電源(6V)を供給


 電源を供給した結果、やはり何の反応もありませんでした。全くの無音でした。そこで、ボリュームをすばやく往復するように回すと、スピーカーからかすかにゴソゴソと音が出ました。これで、回路に電源が供給されていることが分かります。そこで、シグナルインジェクターを使って、信号を何箇所かに注入してみました。

                シグナルインジェクターを使って信号を注入中


 低周波増幅初段にシグナルインジェクターから信号を注入する音が出ました。そして、ボリュームを回すと、回す角度に比例して音が大きくなったり小さくなったりします。少なくとも、低周波増幅部は故障していないようでした。また、中間周波段に信号を注入すると、わずかに音が出ました。中間周波増幅部も正常ではないかと推測できます。混合発信部が故障している可能性が高いようです。

     T-40と書かれた基板          故障の可能性が高い混合発信部
 

コメント
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