東京に住んでいた頃、八王子市の里山農業クラブのお手伝いを時々していました。農機具が壊れた時に修理して差し上げたこともありました。インターネットで検索できるので、今でも活動しているようです。そのクラブは米作りの他に、地元伝統の六目籠作りの継承や普及活動をしていました。私は時々、その六目籠作りのお手伝いしていました。今回その六目籠作りを思い出して作ってみることにしました。その六目籠作りに必要な鉈を久しぶりに研いでみました。また、笹を割る笹割り機がだいぶ錆びていたため錆取りしました。なお、私はその里山農業クラブの田んぼの隣にある田んぼで、幼児,小学生,中学生,高校生,そして大学生のために、米作りを中心とした農業体験支援をしていました。
最初に荒砥石で刃こぼれ等を直し、次に中砥石で丁寧に研ぐ
笹細工につかう鉈ですが、これは奥多摩地区に残っていた鍛冶屋の古老にいただいたものです。元々は石臼の目研ぎ用の槌を注文したのがきっかけで、その古老と親しくなりました。なお、石臼の目を手で研ぐことができるのは、全国で私を含めて数人ではないかと思います。ところで、その鉈を研いだのは10年以上前の事です。少し錆が出ていたので綺麗に研ぎました。研げたことを確認するため、笹の皮を剥いてみました。
研ぐ前の鉈(少し錆) 研いでいる鉈 研ぎ終わった鉈
鉈を研ぎ終わると、笹割り機の錆取りをしました。これまた10年以上使っていなかったため全体に錆が出ていました。すべての錆を取るのは無理だと判断して、竹を六つに割る刃だけをヤスリで磨きました。これまた、笹を入れて押し込むと綺麗に六等分に割れました。あとは、笹細工に使える笹を探す必要があります。我家の山には笹がうんざりするほど生えています。どの笹が使えるか、いろいろ割って試そうと思います。
研いだ鉈で、笹の皮を薄く剥ぐ 笹割り機をヤスリで研ぐ