東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

春に種まきした紅花、次々に開花

2021年07月29日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 春に種をまいた紅花が次々に花を咲かせています。その黄色の花は、庭でひときわ目立ちます。今回は少量しか種を蒔かなかったため、染料にするための花びらの収穫はしません。花びらを収穫しない理由は、種子を取るためです。収穫した種子は10月末に種まきする予定です。暖かい山口県だからかも知れませんが、春に種をまいた紅花は大きく育ちません。一方、冬越しした紅花は大きく育ち花もたくさん咲きます。来年、その花びらを収穫したいと思っています。

       春に種まきした紅花の花びら、ひときわ目立つ黄色


 紅花は咲き始めは黄色いのですが、だんだんと赤色に変色します。その理由は、雨や露によって水溶性の黄色が溶けて流れてしまい、水に溶けない朱色だけが残るためです。この特性を染料に生かすと、布を黄色と朱色に染め分けることができます。花が咲き終わると、つぼみの根元が膨らんできます。そして、つぼみが枯れると根元にはヒマワリに似た種が実ります。この紅花の種子を、鳩は好んで食べます。ちなみに、この種子を絞ってサフラワー油を抽出することができます。そのサフラワー油を加工した製品の一つがマーガリンです。

   黄色の染料が溶け去り赤色に      次々に咲いては散る紅花
 

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