東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

枯れた枝先に残った藍の種子を採取

2023年12月21日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 本来ならば11月にすべきだった、藍の採種をしました。約1ヶ月間経っていたためだいぶ種が落ちていました。葉は全て落ち去って、枝先にわずかに残った種を取りました。種が落ちてしまったとは言え、来年種まきする量の種子を取ることができました。
 指で種を揉むと、黒光りするゴマほどの小さな種が出てきました。毎年の事ですが、3月下旬に種まきをして育苗します。そして、5月になると育った苗を畑に植え付けます。

       枯れた枝先に残った種子を、摘まむようにして採種


 昔、田布施は藍染めが盛んでした。その証拠に、江戸時代に紺屋(染物屋)がたくさんあったとの記録があります。郷土館に展示してある田布施の農業暦に、藍の種まき時期が3月とあります。
 昭和初めまで紺屋が残っていたようで、染めた布を田布施川でさらしている写真が残っています。その後、その染物屋はクリーニング店に職を変えたと聞きます。

     枝先に着いた藍の種子       指で揉むと黒光りした種子
 

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