東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

那須岳に登るも、霧や雷雨ですぐに下山

2024年08月12日 | 歴史探訪他ウォーキング

 那須岳に登山してきました。しかし、山頂に着くも雷雨のためすぐに下山しました。霧もかかり時々道が見えなくなりました。ところで、那須岳は福島県と栃木県の県境に位置する比較的低い山(1915m)です。しかし、山裾には木が生えておらず森林限界が低いようです。それだけ気候が厳しいのでしょう。
 この山は去年の秋に2回も遭難がありニュースになりました。歩いてみて霧がかかると数m先が見えなくなるのです。がれ場が多く一度滑ると10m位滑落しそうです。急斜面は石が滑りやすくぐらぐらするので落石も多そうです。尾根道は強風が吹きますし、風がないと硫黄の匂いに悩ませられます。イノシシの群れが硫化水素で死んでいたことがニュースになりました。なかなかやっかいな山です。

       天候不順のため、山頂の祠にお祈りをするとすぐに下山


 登り始めは笹原に木がポツポツ生える緩やかな登りです。しかし、山頂付近は草木も生えない急登が続きます。去年遭難が続いたためか左右にロープが張ってありました。このロープの内側を歩けば道を間違える心配はありません。天気が良ければ那須高原を広く見渡すことができるのですが、霧のため下界はまったく見えませんでした。

   霧がかかる山腹    急な岩場をひたすら登る   やっと山頂に到着
  

 ところで那須岳は山全体の総称で、今回登ったのは茶臼岳です。その火口を回る予定でした。いわゆるお鉢巡りです。しかし、雷鳴が聞こえてきたり霧が深くなってきたため、頂上の祠に行った後に近くの三角点に触ってすぐに下山しました。そのうち雨が降り出したのですぐに下山したのは正解でした。
 私が若い頃、神奈川県の山岳会に所属していました。ある年の秋、谷川岳に登ったことがありました。その日の午後に気候が急変して雪が降り始めました。そして、吹き溜まりの場所にいたためかあっという間に雪が積もりました。やむなく雪洞を掘ってビバークしました。天候を予想し、スコップ,ランプ,余分な食料,テントなどをあらかじめ用意していたので慌てずに済みました。

    那須岳の三角点を撫でる        那須岳頂上のお鉢(火口)
 

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