昔から海岸に生えている笹のような背が高い植物は暖竹と呼ばれる植物です。国道や県道に当たり前に生えているため、いつも通り過ぎていました。最近のその暖竹を使って籠を編めることを知りました。ただ、古来から編まれている竹,アケビ,藤,そして葛にはない素材です。友達に聞くとポルトガルで編まれているとのこと。そこで、その暖竹で籠が実際に編めるか試してみることにしました。その第一歩として皮を剥ぐことから始めました。
鎌やノコギリで刈り取った暖竹
暖竹が群生する国道188号線沿いの海岸に行ってみました。そして、いろいろな太さや長さの暖竹を刈り取りました。根元は笹のように硬いためノコギリを使って切りました。10本位刈ったでしようか。あまりに長いものは車に入らないため、半分の長さに切りました。
我家に戻ると早速加工してみました。久し振りに茎を6分割する笹割り器を使いました。八王子に住んでいる頃に笹細工で使っていたものです。ところで、私はナイフを使って上手に皮を剥げないため小型のカンナを使って皮を薄く削りました。
国道脇に群生した暖竹 刈った暖竹を車に積む カンナで皮を薄く削る
暖竹の特性が全く分からないため、籠に編めるようになるまでの加工がよく分かりません。編む前に水に浸すのか、煮るのか、曲げてくせを付けるのかなど分かりません。あるいは、暖竹を冬に採集して使った方がいいのかも知れません。
皮を薄くする過程でカンナ屑のような紐状の皮が出ました。紐か何かに使えるかも知れません。暖竹で籠を編むため、今後いろいろと試行錯誤することになるのではないかと思います。
笹割り器で暖竹を一気に六等分 薄く削った暖竹の皮