東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

山里の田んぼに生息するトンボ

2008年10月20日 | 生き物
 今の時期、山に接する田んぼを回っているといろいろな昆虫が防鳥網に引っかかっています。特に大型のトンボが、カサカサ音をたてて網を抜けようとしています。しかし、なかなか網を抜けることができません。糸トンボや赤とんぼなどの小型トンボは、網の中を飛んでいますが引っかかっているのをまず見たことがありません。
 今日はギンヤンマと思われるトンボがカサカサ音を立てて網を抜けようとしていました。しかし、羽が大きいためなかなか抜け出すことができません。網をはずして逃がしてやることにしました。

               網から逃がしたギンヤンマ(カトリヤンマ?)


 ギンヤンマやオニヤンマなどの大型トンボは子供に大人気です。私も子供のころによく捕まえました。当時、補虫網は田舎ではなかなか売っていませんでした。このため、クモの巣を利用して捕まえていました。竹で丸い輪を作って、その輪の中にクモの巣を丸ごと貼り付けます。つまり、輪の中にクモが糸を張っている感じです。

           トンボの胸をやさしく摘んで持つ


 次に、クモの糸が付いた竹の輪を竹竿の先に取り付けます。そして、トンボを追いかけながらその輪の間にトンボを通すようにします。すると、トンボは竹の輪の間のクモの糸に引っかかります。
 このようにして、補虫網を使わないでトンボを捕まえていました。昔懐かしい子供の遊びの一つでした。今ではトンボを取る子供達の姿すら見ることはなくなりました。

             ヘルメットのような複眼が特徴のトンボ
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