すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

人や現実に対応するニューロンが伸びない

2005年09月11日 | 読書
子どもは本当にいろいろな妄想を抱きます。それが現実とぶつかることで「思うようにはいかない」と学ぶものではないでしょうか。少子化の関係と、<愛>が異常にもてはやされるためか、すぐかまう傾向があるでしょ。子どもの時間を様々な「ためになる」スケジュールで埋めたり、傷つかないよう手回ししたり、人や現実に対応するためのニューロンが伸びないですよ。
天童荒太・坂本龍一『少年とアフリカ』(文春文庫)


「小さな親切、大きなお世話」という言い回しがあった。
「小さな親切」で溢れている世の中にあって
教育界もまたそうした意識に染まっていることは疑うべくもない。
初等教育は「予防」という面が強く出されるが
毒や悪や暗さを完全に捨てきっては、力をつけることはできない。