すぷりんぐぶろぐ

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できることを、ゴシゴシと洗い出す

2006年09月01日 | 雑記帳
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秋に予定されている教育実習で、何ができて何ができないのか、できないことは何かで補えるのか、すべて洗い出すつもりです。
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 力強い言葉である。
教員免許取得、そして小学校教員を目指すある一人の若者の文章である。

といっても、もちろん無名の人ではない。

 あの、乙武洋匡氏である。

 乙武氏がスポーツライターから教員へ転身しようという考えを持ったことは、以前何かで聞いたことがあった。
 今回『日経アソシエ』誌のインタビューも、興味深く読むことができた。
 「教育」の世界が自己を生かせるのではないかという気持ちを持ってのチャレンジであることが、よく伝わってきた。
 ある面では、藤原和博氏の場合と共通点があるかもしれない。
 
 しかし、今回彼が目指しているのは、小学校の学級担任。
 言い方は変だが「現場中の現場」「最前線」ともいうべき職である。
 身体的なハンディと仕事内容について尋ねられたときの返答が、上の言葉であった。

 その言葉の重みを、彼の将来と結びつけることなど私には到底不可能であるが
(教育界への刺激は多いに結構、しかし何かに利用されないようにという下世話な心配もあり…)
それはともかく、今自分たちの目の前にある仕事を問い直してみるには、実にストレートな響きがあると感じた。

 何ができて何ができないのか、できないことは何かで補えるのか


 身体的なハンディがあれば、それは見えやすいと言うのか。
 いや、それだけではあるまい。
 
 できることはたくさんあるのだが、その効果に対して鈍感で、自ら惰性的な動きに慣れてしまい、結局見逃してしまっていることのいかに多いことか…。

 もう一度、ゴシゴシと、できることを洗い出さなければ。