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縷述~「つながる授業」 その5

2006年09月07日 | 教育ノート
 実践のヒントになるものを、と考えて書き出したはいいが
書いてからこの表現でいいかなあと思うことはしばしばある。
 今回の「発言の仕方」という言葉も、どうも曖昧だ。
結局吟味が足りないということなのだが、
まあ不備であっても発信を続けていけばこそ、議論になったり付加があったり修正されたり、
そういうことが可能になるはずだ。あまり気負わずに書いていきたい。



 前回、二学期に教室の中で重視したいこととして、次の二つを掲げてみました。

 ① 声に出して読むことを重視する    ② 発言の仕方を教える

 ②に関して考えてみます。
 「音声言語指導」の重視が叫ばれだしたのは90年代の初めでした。それが実を結んでいるのかどうか、明確なデータは出ていないように思うのですが、若者対象のアンケートなどによるといまだに「話す方法を教えてもらっていない」と返答する率が高いという話を聞いたことがあります。振り返ってみると、ずいぶんと強調してきているようにも思うのですが、どのあたりに問題点があるのでしょうか。専門的な分析を知りたい気がします。

 さて、「発言の仕方」といったときに、よく教室前に掲示している「話型」が一つあると思います。「結論を言う」「理由付け」「付けたし」等々、いくつかのバリェーションがあるようです。掲示しておくメリットは十分あると思いますが、マンネリにならないように気をつけたいものです。

 発言、発表の仕方を教えようとするとき、指導の多くは次の二つに分かれるはずです。

 ●教師がモデルを示したり、テキストを使ったりして、その型を使わせ、慣れさせていく
 ●ある子どもの話し方を取り上げて、そのよさを認め、全体に広げる


 どちらも大切なことであり、両輪で進み効果を上げていくものだと思います。前者は国語の教科書でも取り上げられていることですが、時間は短くても頻度を上げていく必要があると思います。後者は、「教師の聞き耳」がとても大切ですし、意識的にならなければいけないことです。

 この双方をつなぐような形で、発言力を高めるために効果的と言えるのは、「つなぎことば」ではないでしょうか。つまり、子どもが使ったつなぎ言葉を取り上げカード化したりして、様々な場面に活用させることです。
 では、どんなつなぎ言葉が有効になるのでしょう。