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縷述~つながる授業 その7

2006年10月18日 | 教育ノート
 秋の研究会シーズン、似たような単元の授業を続けて参観できたので、話題にしてみた。


 9月にお邪魔した三つの学校で参観した授業は、偶然にも「低学年国語・音声言語」でした。そして単元の終期段階、学級の中での発表会、または仕上げの練習発表ということも共通していました。どこの会も発表の内容や方法、評価の問題等が協議で出て有意義でした。
 ところで、ふと振り返ってみたら、こんな違いがあることに気づいたので話題にしてみます。

  三つの学級では、それぞれ教師の立ち位置が違っていた


 教室前方(発表者側)に立つ方、児童席の横(聞き手側)にいる方、そしてグループ別の発表だったために巡回している方、と三者三様でした。
 もちろん人数に違いがあり、指導過程にも若干の相違があるわけですから当然なのかもしれませんが、似たような単元、本時を取り扱っていたので非常に対照的だなあと思いました。
 何のためにそこに立つのかが明確であればいいのです。話し手に寄り添って安心感を与えるとか、聞き手の側に立って頷きながら肯定的な評価をするとか、その混合もあるでしょう。
 ただ、教師が指導者つまり授業を組織していく側として、どこに立ち、どう動くかはかなり意図的に行われていないと授業として曖昧さが残るのではないでしょうか。

 聞き手側で一緒に発表に耳を傾けていた教師は、質問などするように聞いている児童に働きかけていたのですが、結局ポイントを絞りきれないままに終末を迎えたような気がしました(研究授業の緊張もあったでしょう)。どうしてそうなったのかを考えると、こんなことが思い浮かびました。

  立ち位置と同時に教師の目線がポイントになるのでは…

(10/16)