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連続授業「国語辞典」その3

2007年01月26日 | 教育ノート
 残っている学年は一年生と六年生である。

 一年生は、辞典の導入についての具体的な先行実践を目にしていないので、自分で組み立ててみた。
 導入は
○あるページを拡大コピーしたものを黒板に貼りつける
 
 詳しい内容については、いずれまとめてみたいと思う。
 いずれ、きっちりと45分ほぼ予定した通りに進んだ。
 「指をしっかりあてる」「繰り返し唱えさせる」という点に配慮しながら行った。数が大きいページもあり、その面で難儀した子もいたが、どうにか集中を切らさずに終えることができたと思う。

 授業してみると、一年生の場合は「意味が書いている部分に自分からは目がいかない」ということが改めてわかる。様々な場や方法を使って繰り返し、辞典に触れさせながら、中核的な使い方である意味調べの有効性に気づかせていくことが必要だ。
 そのためには、今のところ音読や言葉遊び・言葉集めなどを豊富に取り入れ、辞典との密着度を高めていくことが肝要だと考えた。

 翌日、六年生の授業である。
 ページを開くことさえおぼつかない一年生に比べれば、それはそれは「教育ってすごい」と思わされる。二~五年生と同じように実態調査をしたが、当然ながら一番速いという結果になった。

 さて、辞典を活用する活動として取り上げてみたのは「しりとり」。
 これも自分なりに開発したといえるプランだ。
○中抜きしりとり
○知らない言葉しりとり
 
 前者は、出題として、完成されたしりとりから途中の語を抜きページを示して探させる。前後の言葉をつないで予想していくのだが、これも単なるしりとりでなく別バージョンを示して変化を与えることで熱心に取り組んだ。
 後者は、文字通りの「知らない言葉」によるしりとりをする。中学生用の辞典を取り揃えているので、語彙は豊富だ。
 「とつおいつ」→「つごもり」と、子どもたちの知らない言葉を示し、10分でどのくらいつなげられるか競争する。発表時に、他の子に言葉の意味や用法を指摘されたらマイナスするというルールを決めて実施してみた。

 どちらも作業形態や発表にもう少し工夫が必要だが、ネタそのものはなかなか使えると感じた。

 一定期間集中して、辞典の授業づくりに取り組んでみた。
 具体化しないものもあったが、様々なプランを頭に思い描く楽しみ、苦しみ、そして子どもたちの熱い目…いい時間だった。