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縷述「つながる授業」その12

2007年01月27日 | 教育ノート
 三学期開始後、自分なりに辞典活用の導入に力を入れてきた。休み時間も読書の時間も辞典を手にしている子もいるという。一過性のものであっても活用のきっかけには十分なり得るだろう。あとは、定期的なチェックである。
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 「辞書引き」つまり言葉を探すはやさの実態一覧と分析は別紙の通りです。全体的な底上げを目指してがんばりたいものです。以前から打ち合わせどおり三学期は実践を模索してみる期間ですので、活動内容について限定はしませんが、各学年で授業をした経緯もあるので、そのまとめとしていくつか活用例などを紹介してみます。
 授業として取り扱った主な内容を、学年ごとにまとめると次のようになります。

【1年】   ○ページを見つける ○見出し語を読む ○知っている言葉に線を引く
【2,3年】 ○二語の語順を確かめる  ○複数の語の語順を確かめる
【4,5年】 ○語順にそって言葉を探す  ○語順にそって言葉を集める
【6年】   ○辞典を使って「しりとり」をする 

 この他、自分が扱ったことのある例としては以下のような内容があります。

 ○言葉の意味を予想して書いてみる  ○「意味」から言葉をあてる 
 ○「一字を使った作文」「同音異義語を使った作文」 ○アナグラム(語順を変えて別の語に)

 いずれにしろ、意欲的な様子も見られる今の時期を逃さずに、何かしらの手立てを打てば効果的だと考えられます。
導入のための形態として、次の四つを考えてみました。

 ①国語の時間の一部(5~10分)を継続的に組み入れる ~オムニバス方式へのアプローチ 
 ②週に1時間ほどとって取り扱う ~作文との関連で可能ではないか
 ③国語以外の教科で意識的に取り扱ってみる ~社会、理科、総合などでキーワードの確認
 ④朝の会、帰りの会などでコーナーを設けてみる ~季節モノ、クイズ的に、ことわざ紹介等

 とにかく辞典に触れる時間を増やすことが、「ページをめくる」「数詞を読む」「語順を追う」などの技能を高め、結果「読む」「理解する」ことへつながっていくはずです。
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