すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

カメに背中を押されてスタート

2007年01月15日 | 雑記帳
 地域の新春座談会に参加した。
 講演があって、隣接している地区にある介護施設長が講師であった。
 学生時代に落語研究会にいたということだけあって、非常にテンポがよくウィットに富んだお話だった。
 (でも参加者の中の高齢者層には少し速すぎたかな?)

 介護に対する考え方が話の中心にあるのだが、様々な寓話が楽しい。
 特に「ウサギとカメ」の話はなるほどと思わされた。

 なぜ、カメはウサギに勝てたのか。

 カメはさぼらずに努力を続けたから、というのが一般的な答となるが、切り口はこんなふうにも置き変えられるんだなあと思った。

 ウサギとカメでは見ていたものが違う

 ウサギは、カメを見ていた

 カメは、ゴールを見ていた


 勝ち負け以前に、何にこだわり、何が強さになっていくのか、実に象徴的な解釈である、と思った。

 講師は「その後の話」を付け加えられた。
 ウサギから「三回勝負だろう」と持ちかけられたカメは受けてたつが、二回目は完全に負ける。悔しくてお母さんに相談し「得意なことを生かしたら」という助言をもらい、三回目はゴールの設定を任せてもらうようにウサギに頼む。あっさりとうけたウサギ。カメは「離れ小島」にゴールを設定し、泳げないウサギに勝った。
ということになるらしい。
 この続きも教訓的である。

 自らの得意を生かしてゴールを設定する

 今日から三学期。
 心して臨みたい。