すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

世の中は冷を求めていたか

2008年01月24日 | 教育ノート
 「頭を冷やせ」などと昔はよく使われた気がする。
 そういう意味で激高したり興奮したりする人が少なくなったのかもしれない。
 熱のない国かこの国は…などと嘆いてみたくなる。

 それはともかく、この季節に引っ掛けて子育てにもある種の「冷たさ」は必要、というようなオチにしてみたのだが、様々な冷え冷えすることばかり多くて、やはりこの字の選択は今ひとつだったか、と反省している。
 タイミングよく?暴風雪の日でもあったりして。

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 「冫」(にすい)は「こおり」を表し、「令」は「きよらかにすみきっている」という意味です。令は、もともと人が神のお告げを受けるときにひざまずく形から出来た字ですので「いいつけ」という意味があります。命令、指令という言葉からもわかります。お告げや言いつけを守ることが「よい、りっぱ」に通じ、「すみきっている」と結びついたのでしょう。

 連日氷点下の気温が続き生活にも支障をきたすほどで、「冷」は好ましく思えないのが正直なところです。しかし、冷たさがきりりと精神を引き締めることも確かにありますし、いつも温かくいつも快適ばかりでは、心の大切な部分が弱々しくなっていくのではないでしょうか。時には「冷」を…。
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