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「まず、させる」からスタート

2008年01月11日 | 教育ノート
 いよいよ来週から三学期のスタート。学期初めのネタの参考にと書いていたら、いつの間にか「まず、させる」というオチになってしまった。しかし「まず、させる」「まず、する」は大切なことだ。
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 縷述「つながる授業」30

 祝日絡みで三連休が続くと、学習に向かう子どもたちの状態はぐっと落ちます。これは先生方も感じていることではないでしょうか。「休み前の70%以下になる」と言っている人もいるようです。まして長期休業明けであれば、どれほどなのか…。
 もちろん休み中の過ごし方については指導しているわけですが、実態はまちまちであり正直多くを期待できない場合もあるようです。その点を嘆いても?仕方がありませんし、私たちの仕事はいかに子どもたちを「学校モード」「学習モード」に切り替えてやるか、ということだと割り切っていきたいものです。短い三学期、できるだけ早くエンジン全開といきたいものです。

 そのためにどんな活動をし、どんな方法を使うのか、先生方にも得意や作戦があることでしょう。確認のためにモデルになりそうないくつかの例を紹介してみます。よかったら参考にしてください。

□運動系~ゲームなどから入る →集団での遊び、外遊びなどしていない子も多いでしょう。
□音読、歌系~一斉読み、合唱などで声を出す →声を揃えることから遠ざかっています
□クイズ系~テンポを速めて行う →単純な○×や三択で数をこなすことで集中していきます
□お話、読み聞かせ系~ストーリーのあるものを →聞かせる形態にも気を配って
□室内ゲーム系~エンカウンターなどのゲーム →友達との雰囲気作りを重視したいとき

  やはり楽しく活動できることが原則のような気がします。ただここで留意すべきは「必ず教師の評価を入れていく」 といことではないでしょうか。それは少し大げさに言えば、ここが学校である、教室である、という認識を明確にさせるということです。集団生活の場の基本とも言えます。
 休み明けは、特に細かな評価が必要と思います。認められ、誉められ、叱咤されながら「学ぶ姿勢」を作り上げていくこととでしょう。これは学習だけでなく係りの活動や清掃なども全く同じで、スタートの時点はしっかり見届けたいものです。

 脳科学の面からも言われていることですが、「やる気にさせる」ためには「まず、させる」 ことのようです。
 やり始めれば「側座核」が働き出し、行動を促していきます。
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