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見た目

2008年01月03日 | 読書
 どの時代でも「人間は中身で判断すべき」「中身を見ろ」という主張は繰り返されてきた。その批判はいつの時代でも正しい。が、いつの時代でも、現実的効力は持たない。
 それよりも、社会が「見た目印象主義」であることを認識した上で、その社会では、どんなことがおき、どんな行動や努力が効率的に機能するのか。その対応を考える方が有益である、と私は考えている。
岡田斗司夫『いつまでもデブと思うなよ』(新潮新書)

 ある雑誌の書評コーナーで、このベストセラーを2007年のベスト1に挙げたのは佐藤可士和であった。
 アート界を席捲する超一流デザイナーが、単なるダイエット本を推すわけではないことが、この一言に表わされている。
 「見た目」へのこだわりは、実は本質に迫ることによって実現される。様々な場、様々な設定に置き換えてみても、それはかなり納得できる。
 要は分析し、関連づけ、表現していくことだろう。