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さらば、知事。

2009年04月19日 | 雑記帳
 ある言葉を検索してトップで出てきたページを開いたら、こんなところに行き着いた。

 偶然にも、今日はこの本県知事の退任の日。

 食糧費に関わる県庁内部の不正が露見したことが、この人をその仕事に押し上げたわけだが、よくも悪くも刺激的な知事ではあった。
 口調や弁舌で人を惹きつけるまでにはいかなかったと思う。しかしまた魅力的な部分も多かった。それは一種の頑固さであり、信念を貫く姿と言い換えてもいい。

 結局、子育て税のことや地方振興局の統合問題、そして例の学力テスト結果公開のことで、多数の支持を得られなかったわけで、最後には急速に求心力が失われたような形だった。それでも個人的には、それまでの官僚上がりの方よりはずっとましのように思えた。周囲の大勢を見定めてから動くという大方の政治家にありがちな計算があまり感じられなかったからだろうか。

 結局それが議会との軋轢をうむことになってしまい、自分の考えを通すことが阻まれたようにも思う。もう少し根回しをしたら実現したプランは多かっただろうし、結局改革があまり進まなかった理由も、自らの手法に固執したからではないかと思う。
 今、それらのやり取りを振り返って考えると、リーダーの抱える困難さがとても大きく見えてくる。
 主張を実現させるために自らの信念を曲げるということ…ひとつ高い位置に自分の行動を置いてみること。

 さて、実は私が検索した言葉(文)は「秋田県をどう持つか」。
 そう、昨夜のお笑い番組に出たバカリズムのネタである。田沢湖にリングチェーンをひっかけて尻ポケットに入れるなんて、県の輪郭をとらえていてなかなか秀逸!
 かなり低い位置からの発想でした。