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飛翔体の件、私的メモ

2009年04月07日 | 雑記帳
 いったいこの騒動は何だったのか、新聞等にも様々な分析が載せられている。
 一番連呼された県「秋田」に住む者としては、自分もまた少し巻き込まれた感があるが、どうしていることが冷静なのか、考える余裕がなかったことが一番の不安要素である。

 それはさておき、私的に印象的なことを書き残しておくと、次の三点になろうか。

 まずは「まもなく」ということである。
 「まもなく」に該当する朝鮮語のニュアンスはわからないので当然だろうが、改めて「まもなく」が示す範囲を考えさせられる。辞典では「すぐに。ほどなく」という意味が強いはずだが、広辞苑には「ほどなく。やがて」と載っていることもあり、日本語としても結構範囲が広いものだと思う。
 今までの使い方をふりかえると、対象となる期間が長い場合は「まもなく」も幅のある使い方をするようだ。例えば「まもなく冬がやってくるね」などのように。
 しかし今回のように、期間が限定的である場合はそんな使い方はしないのが一般的であるし、戸惑うのは当然だろう。かといって、誤情報の理由にはならないと思うが。

 情報のこともそうだし、武器運搬車の進路間違いによる物損事故など、初歩的とも言えるミスの連発に不安を覚えたことが二つ目。

 そして、飛翔体が発射された後のテレビ報道を聞きながら思ったこと。アナウンサーの口調である。同時間帯に、民放2局とNHKがやっていたが、その原稿の読み方には改めて違いを感じた。
 民放の早口、感情を込めたような緊迫感あふれる口調に比べ、NHKは落ち着いていた。アナウンサー個人の問題とは言えない気がする。うがった見方をすれば、民放にはそうした煽る技法が身についている。反面、NHKは非常時?の場合も淡々と話すことが訓練づけられている(NHKよりの見方のよう気もするが)。

 こういう騒動めいたときに、いろいろと観察しておくことが、本当の非常時に冷静でいられるコツかもしれない、そんなことを思う。