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桜と絵本と豆乳と

私もディープピープル?

2012年02月19日 | 雑記帳
 昨年の秋にドラマ「北の国から」の再放送を見ていることを書いた。
 http://blog.goo.ne.jp/spring25-4/e/dabf9301fa53f5b7483e122bda1cf2bb

 先々週だったか,たまたま買った週刊誌に「熱討スタジアム」という新連載が始まっていて,その初回として「『北の国から』を語ろう」が取り上げられていた。
 いわゆる○○フリーク(ここでは,ディープピープルとしている)が登場して熱く語ろうという企画である。

 演出家と漫才師と芸人という三人の取り合わせ,68年~74年生まれなので,私としては少し年齢ギャップを感じながら読み入った。

 個人的にいろいろと印象深い場面の紹介が続き,ほとんどわかるこちらとしては読んでいて楽しい。
 ただ演出家の知っていた裏情報には,正直驚きだった。

 多くの人が知っていると思う,あの「かぼちゃ」。

 そう,タマコの叔父(菅原文太)へ差し出す,例の「誠意」のかぼちゃである。
 あのアイデアが,もともと倉本聰の脚本にはなかったそうである。演出の杉田成道の発案らしく,取り入れられたという。

 うーーん,そうか。
 倉本先生はそう考えなかったのか。最初はメロンか何かだったらしいということも書かれてある。

 いや,あれはやはりかぼちゃのほうが…。
 富良野で「誠意のかぼちゃ」というチョコレートが売られている情報にも笑ってしまう。

 さて,演出家が語るには,杉田も倉本もサービス精神旺盛で,典型的なのが草太の死だという。

 しかし,私としてはあれこそが現実の劇的な象徴のようにとらえている。
 「なぜ草太を死なせねばならなかったか」は,このドラマを考えるうえでとても大事なことだ。

 それは結局,地方に暮らすことと無縁ではないと思う。あの出来事に似たことは皆無だったと言い切れる地方は少ないのではないか。

 と,こんなことは週刊誌の「熱討スタジアム」では語られないだろう。
 政治のあげあし取りも結構だが,そんな切り込み方もいいんではないの,と提案です。