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大らかな時代のポータブルテレビ

2021年01月29日 | 雑記帳
 昨日も書いたように、町広報を読み続けている。
 そうすると、大半の方々には価値のない、どうでもいい情報だが、個人的にきわめて懐かしい、心の奥で眠っていた記憶を呼び起こされるような記事に出会うことがある。

 下の記事がまさにそれだった。



 記事の主役は私の大叔父(祖母の弟)である。
 小学校4年の頃だと思う。
 この「一等に当たった」という話題は、しばらく続いたように思う。
 町部にあった実家は、周辺の親類たちがよく立ち寄る家だったし、とうの大叔父などは町会議員や様々な役職に就いていて、三日に一度は必ず顔を出していた。

 今だと「個人情報」そのもので、到底記事になる出来事ではない、いや、してはいけない部類だと思う。
 それだけに、時代の大らかさを感じる。

 そして一等商品が「ポータブルテレビ」であることも、時代を感じさせる。
 不確かではあるが「赤色」ではなかったか。あっ、もちろん白黒テレビである。


 ちなみに、それ以下の賞品も横に載っている。



 3等を見て、思わず笑みがこぼれた。
 これらは当時役立ち感のある貴重品だったろう。

 令和3年の「お年玉」1等は30万円だった…それは当時のポータブルテレビと同等なんだろうか。それとも…。喜んだ人がいたのは確かなはずだが。


 浅吉さん、わが家は今年も「切手シート」2枚だけでした。