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デジタルと紙と生産性…

2021年03月12日 | 雑記帳
 一昨日書いた『遺言。』のメモに触発されたか、届いた冊子の記事が目に入った。「『デジタル』と『紙』で異なる脳の受け取り方」と見出しがついている。インタビューに答える形で、脳科学者篠原菊紀氏は、こう語っている。実験結果から、「『デジタル』より『紙』のほうが作業効率も生産性も高まるように思えます


 もちろん単純に受け止められない。5年以上前の実験であり被験者の「慣れ」が大きく作用する。特性の違いか経験値なのか、今後慎重に見極めなければならない。ただ、この齢になってしまうと次の一言は安らぐ。「書類をプリントアウトするかどうかでいえば『紙のほうがしっくりくる』人はプリントアウトすべき


 「紙とデジタルの違い」についてはよく語られてきたことだ。ここでも「デジタルが『視覚』情報なのに対し、紙は『五感』を統合する情報だということ」と言い切っている。さらに言えばプリントアウトしても、印刷活字か直筆かの違いは、人の受け止め方に大きな印象をもたらしている。そう、あの時代のことだ。


 学校からのお便り、そして通知表の所見欄記入に関しては、ずいぶん思い出すことが多い。学級通信が直筆からワープロ主体になったのは、平成に入った頃だった。そして通知表所見の問題が挙がったのは10年ほど前か。機器の導入が教員の負担を減らした利点は確かにあった。しかし失われたことに目を向けたか。 
  明日へ