今回は、選択式問題のうち社会保険に関する一般常識の問題をみてみましょう。
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我が国の医療制度は、すべての国民が国民健康保険などの公的医療
保険制度に加入して、いつでも必要な医療を受けることができる
( A )制度を採用している。こうした仕組みは、経済成長に伴う
生活環境や栄養水準の向上などとも相まって、世界最高水準の( B )
や高い保健医療水準を実現する上で大きく貢献してきた。
その一方で、世界的にも例を見ない急速な高齢化が進展し、老人
医療費を始めとする医療費が年々増大し、医療費をまかなう主たる
財源である( C )は、厳しい経済環境の下で伸び悩んでおり、
医療保険財政は極めて厳しい状況にある。
近年、国民医療費は経済(国民所得)の伸びを上回って伸びており、
国民所得の約( D )%を占めるに至っている。中でも国民医療費
の( E )を占める老人医療費の伸びが著しいものとなっている。
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厚生労働白書の記述のうち医療保険からの出題ですね。
この部分は、毎年のように白書に掲載されている、定番で、
この合格ナビゲーションの
19号でも同じような文章を掲載しましたよね。
覚えていらっしゃれば、ほとんどの空欄を埋められたのではないでしょうか?
ちなみに、
年金や次世代支援対策に関する改正、来年施行が予定される介護保険の
改正などのため、医療保険は少し影が薄いようですが、出題されない
とは言い切れないので、万が一に備えて、この程度の基本的なことは
解答できるようにしておきましょう。
というコメントをしておりました。
ただ、全然、勉強していなくとも文章の流れからA~Cは埋められるでしょう。
Aにうっかりして「国民皆年金」なんていうのを入れたりしてませんよね?
それとか、Cに「一部負担金」「国庫負担金」などを・・・・
一部負担金は費用の3割分なので、主たる財源ではありません。
国庫負担金・・・健康保険では事務費に対するものですよね。
医療費には国庫補助ですね。
こういう勘違いがなければ、
3問は硬いでしょう。
DとEは数字です。
Dは少し厳しいかもしれませんね。逆にEは白書などで関連図表を見ていれば
30兆円と10兆円くらいなんてイメージから3分の1として解答できたのでは?
いずれにしても、他の科目を考慮すると、4点は取っておきたいですね。
増刊号
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解答
A 国民皆保険
B 平均寿命
C 保険料
D 8
E 3分の1