試験の後、今年の試験問題を、細かく分析してみました。
そこで、出題の傾向や予想合格ラインなどを完全に個人的見解として
書いてみましたので。
【 労働基準法 】
とにかく問題文が長い 9ページ目まであります昨年より
1ページほど多い。平成14年も長かったけど、それでも8
ページに収まっていました。これだけで、難しさが計り知れ
ます。情報量が多いというのは、受験生への負担が大きくなり
ますし、混乱も招きやすいわけですから。
さらに、通達だけでなく、判例からも多数出題されたため、単純に
問題の難易度を考えても、かなりレベルが高いものが多かった
です。
ただ、基本的な知識でも解答を見つけることができる設問
もあったので、全滅ということはないでしょう。
☆ 3問は取っておきたいところですが・・・2問程度しか取れない
可能性もあり、最悪、安衛法と合わせて4点は取らないといけません。
あわせて5点を取っておけば、申し分ないといえます。
やっぱ、労基法は、年金系とは違い、しっかりした考え方を身に付け。逆に、考え方さえ、しっかり身に付ければ、
難易度の高い問題も対応できますね。
今後、社労士が紛争解決に関連する仕事ができるようになってくると、
この辺の知識は、重要視される可能性があるので、難易度がさらに
アップするなんてことも考えられますね(?)。
ただ、年金と違って、わかってしまえば、こっちのものですからね。
長期記憶にはしやすいでしょうから、もしかしたら、得点源にできるかも(!?)
数字や記号の羅列は覚えにくい、でも、物語はどことなく覚えられる
なんて方は、労基法関係で勝負をかけるなんていうのもどうですか?
【 労働安全衛生法 】
細かい箇所からの出題もありましたが、3問とも、まったく解答
できないという問題ではありませんでした。問8は消去法で解答を
導き出せる可能性のある問題です。問9の解答の肢は過去問ベース
です。問10は深夜業に関する規定からの出題ですが、解答肢は
過去問の応用です。
☆ 3問とも正解するのは厳しいですが、1~2問は確保したいところ
です。労働基準法の問題が難しかったことを考えると、安衛法で得点を
しておかないと、科目別の基準点に達しないということも考えられます。
【 労災保険法 】
保険給付に関する出題が中心なのは従来どおりでした。ただ、労働
福祉事業に関する出題が2問あったのは、珍しいことです大きな改正
もなかったことから、特に目新しい出題はないので、ある程度は得点
できるのではないでしょうか。
☆ 7問のうち5問は取っておきたいところです。徴収法とあわせて7点を
確保できれば問題ないでしょう。労災保険が4問程度ですと、徴収法と
合わせて6点になる可能性が高いので、他の科目の負担が増してしまい
ます。他の科目の難易度を考えると、ここで6点は厳しい展開が考えられ
ます。
【 雇用保険法 】
雇用継続給付に関する改正点の出題がなかったのは驚きですが、出題
傾向は、従来どおりといえます(改正点って、1~2年寝かしてから出題
するって、結構あるんですがね)。難易度はさほど高くないので、ある程度
の得点が取れたのではないでしょうか。
☆ 7問のうち5問は確実に取りたいところです。できれば6点となれば、
かなり有利な状況です。徴収法とあわせて8点を取れていれば、言うこと
なしですが、7点でも問題はないでしょう。
【 労働保険徴収法 】
ほぼ1問を除いて過去問をベースとした出題でした。
1問だけは誰も予期していないような奇問?珍問?怒問?でしたね。
この問題については、捨て問といえますので、できなくてもまったく
気にする必要はないでしょう。
その他の問題は確実に正解しないといけない問題です。
☆ 5点を取れる可能性のある出題です。少なくとも4点は確保したいところです。
【 労働に関する一般常識 】
ここ数年、過去にほとんど出題がなかったような法令がいくつか出題
されるという傾向がありましたが、今年もその傾向が続き介護労働者
雇用改善法や家内労働法などが出題されました。
一時期に比べて法令関連の出題量が増えていますが、予期せぬ法令の出題
などが含まれるため、点に結びつきにくいようです。
労働経済関係は、前年版の白書からの出題は頻繁に行われていますが、
やはり今年も出題されました。また、女性・育児関係やフリーター関係は
定番になってきたような感じです。
☆ いずれの出題も難易度の高い問題のため、全滅という方もいるのではない
でしょうか。
ただ、問1、問3は取れなくはない出題ですので、最悪、1~2点は確保して
おきたいところです。
【 社会保険に関する一般常識 】
従来の傾向どおり、比較的易しい問題が中心でした。ただ、問10については、
できなかった受験生が多いのではないでしょうか?
昨年は横断的な問題が多かったのに対して、今年はあえて横断と呼ぶなら
企業年金に関する問題があっただけです。また、医療保険は昨年と違い
まったく出題されませんでした。
☆ 問10を除けば正解することができる問題ですので、4点は確保して
おきたいところです。最悪3点は取っておかないと、労働に関する一般
常識と合わせた点で基準点をクリアできないということも考えられます。
一般常識全体で4~5点を取っておけば、他の科目で補うことで合計点
でも合格ラインに到達することができるでしょう。
【 健康保険法 】
問題がやっと落ち着いたというイメージです。最近は、次から次へと
細かい内容を引っ張り出して出題していましたが、その傾向が少し収まった
ようです。確かに細かい点の出題もありますが、過去問や過去問をベースに
した出題がかなりあります。その辺から考えると、年金関係に比べると、
まだ、点が取りやすいように思われます。
たとえば、問8は解答の肢は、かなり細かい内容ですが、他の肢が過去問
ベースなので、消去法で解答を導き出せます(出せましたか?)。
☆ 6~7点は取れるでしょう。場合によっては8点以上も可能です。7点を
取っておくに越したことはありませんが、6点だったとしても、合格ライン
に届く可能性は十分にあります。
【 厚生年金保険法 】
最近の傾向と同様に、かなり難易度の高い問題が多く出題されました。
特に、改正点はマニアックといってよいほど、深く突っ込んだ箇所が出題
されたものもあり、かなり混乱した受験生が多かったのではないでしょうか?
ただ、解答となる肢は、基本的な知識でわかる内容のものがある程度
あったので、落ち着いて問題を解いた方であれば、最低限の得点は可能で
あったのではないでしょうか?
☆ 解答の肢は基本知識で正誤の判断ができるものがあるとはいえ、全体的に
難しいという雰囲気があるため、大量得点は難しいでしょう。
ただ、6~7点は取れる可能性があるので、6点は確保したいところです。
国民年金と合わせて12点程度を取れていれば、合格ラインに届く可能性は
十分あります。
最近の傾向を考えると、年金は変に深入りはせず、基本を固め、確実に
取れる問題を取っていくという方向で勉強するのがよいのでは・・・
多分、それで、ある程度の得点は取れるでしょう。
変に深入りして、中途半端な知識を持つと、逆に取れる問題も
取れなくなるなんてことも考えられますね。
【 国民年金法 】
従来の傾向どおり、過去問や改正点が、かなり多く出題されました。
ただ、出題された過去問はレベルの高いものが多く、その他の出題も旧法
関連のものなど、全体的にハイレベルの問題でした。
そのため、得点が伸びない方が多いと思われますが、いくつかの設問では、
難しいとはいえ、解答の肢が見つけやすいというものがあったので、
まったく点が取れないということはなかったのではないでしょうか。
☆ 5~6点は確保できるでしょう。もし、7点以上取れていれば、他の
科目で多少の取りこぼしがあったとしても、合計点では合格基準点に十分
届くでしょう。ただ、4点しか取れていないと、科目別の基準点はクリア
できますが、合計点という面で苦しいかもしれませんね。
総合的に考えた場合
労基(安衛を含む)、一般常識が各5点で10点
労災(徴収を含む)、雇用(徴収を含む)が各7点で14点
健保、厚年、国年が各6点で18点
合計42点で合格基準点をクリアできる可能性が高いでしょう。
問題の内容から、基準点が45点前後まで上がるというのは考えにくいので、
42点+αであれば、択一式はかなりの確率で突破しているでしょう。
※ これは予測であって、必ずしもここに記載されている得点で合格を保証
するものではありませんので、ご了承ください。
そこで、出題の傾向や予想合格ラインなどを完全に個人的見解として
書いてみましたので。
【 労働基準法 】
とにかく問題文が長い 9ページ目まであります昨年より
1ページほど多い。平成14年も長かったけど、それでも8
ページに収まっていました。これだけで、難しさが計り知れ
ます。情報量が多いというのは、受験生への負担が大きくなり
ますし、混乱も招きやすいわけですから。
さらに、通達だけでなく、判例からも多数出題されたため、単純に
問題の難易度を考えても、かなりレベルが高いものが多かった
です。
ただ、基本的な知識でも解答を見つけることができる設問
もあったので、全滅ということはないでしょう。
☆ 3問は取っておきたいところですが・・・2問程度しか取れない
可能性もあり、最悪、安衛法と合わせて4点は取らないといけません。
あわせて5点を取っておけば、申し分ないといえます。
やっぱ、労基法は、年金系とは違い、しっかりした考え方を身に付け。逆に、考え方さえ、しっかり身に付ければ、
難易度の高い問題も対応できますね。
今後、社労士が紛争解決に関連する仕事ができるようになってくると、
この辺の知識は、重要視される可能性があるので、難易度がさらに
アップするなんてことも考えられますね(?)。
ただ、年金と違って、わかってしまえば、こっちのものですからね。
長期記憶にはしやすいでしょうから、もしかしたら、得点源にできるかも(!?)
数字や記号の羅列は覚えにくい、でも、物語はどことなく覚えられる
なんて方は、労基法関係で勝負をかけるなんていうのもどうですか?
【 労働安全衛生法 】
細かい箇所からの出題もありましたが、3問とも、まったく解答
できないという問題ではありませんでした。問8は消去法で解答を
導き出せる可能性のある問題です。問9の解答の肢は過去問ベース
です。問10は深夜業に関する規定からの出題ですが、解答肢は
過去問の応用です。
☆ 3問とも正解するのは厳しいですが、1~2問は確保したいところ
です。労働基準法の問題が難しかったことを考えると、安衛法で得点を
しておかないと、科目別の基準点に達しないということも考えられます。
【 労災保険法 】
保険給付に関する出題が中心なのは従来どおりでした。ただ、労働
福祉事業に関する出題が2問あったのは、珍しいことです大きな改正
もなかったことから、特に目新しい出題はないので、ある程度は得点
できるのではないでしょうか。
☆ 7問のうち5問は取っておきたいところです。徴収法とあわせて7点を
確保できれば問題ないでしょう。労災保険が4問程度ですと、徴収法と
合わせて6点になる可能性が高いので、他の科目の負担が増してしまい
ます。他の科目の難易度を考えると、ここで6点は厳しい展開が考えられ
ます。
【 雇用保険法 】
雇用継続給付に関する改正点の出題がなかったのは驚きですが、出題
傾向は、従来どおりといえます(改正点って、1~2年寝かしてから出題
するって、結構あるんですがね)。難易度はさほど高くないので、ある程度
の得点が取れたのではないでしょうか。
☆ 7問のうち5問は確実に取りたいところです。できれば6点となれば、
かなり有利な状況です。徴収法とあわせて8点を取れていれば、言うこと
なしですが、7点でも問題はないでしょう。
【 労働保険徴収法 】
ほぼ1問を除いて過去問をベースとした出題でした。
1問だけは誰も予期していないような奇問?珍問?怒問?でしたね。
この問題については、捨て問といえますので、できなくてもまったく
気にする必要はないでしょう。
その他の問題は確実に正解しないといけない問題です。
☆ 5点を取れる可能性のある出題です。少なくとも4点は確保したいところです。
【 労働に関する一般常識 】
ここ数年、過去にほとんど出題がなかったような法令がいくつか出題
されるという傾向がありましたが、今年もその傾向が続き介護労働者
雇用改善法や家内労働法などが出題されました。
一時期に比べて法令関連の出題量が増えていますが、予期せぬ法令の出題
などが含まれるため、点に結びつきにくいようです。
労働経済関係は、前年版の白書からの出題は頻繁に行われていますが、
やはり今年も出題されました。また、女性・育児関係やフリーター関係は
定番になってきたような感じです。
☆ いずれの出題も難易度の高い問題のため、全滅という方もいるのではない
でしょうか。
ただ、問1、問3は取れなくはない出題ですので、最悪、1~2点は確保して
おきたいところです。
【 社会保険に関する一般常識 】
従来の傾向どおり、比較的易しい問題が中心でした。ただ、問10については、
できなかった受験生が多いのではないでしょうか?
昨年は横断的な問題が多かったのに対して、今年はあえて横断と呼ぶなら
企業年金に関する問題があっただけです。また、医療保険は昨年と違い
まったく出題されませんでした。
☆ 問10を除けば正解することができる問題ですので、4点は確保して
おきたいところです。最悪3点は取っておかないと、労働に関する一般
常識と合わせた点で基準点をクリアできないということも考えられます。
一般常識全体で4~5点を取っておけば、他の科目で補うことで合計点
でも合格ラインに到達することができるでしょう。
【 健康保険法 】
問題がやっと落ち着いたというイメージです。最近は、次から次へと
細かい内容を引っ張り出して出題していましたが、その傾向が少し収まった
ようです。確かに細かい点の出題もありますが、過去問や過去問をベースに
した出題がかなりあります。その辺から考えると、年金関係に比べると、
まだ、点が取りやすいように思われます。
たとえば、問8は解答の肢は、かなり細かい内容ですが、他の肢が過去問
ベースなので、消去法で解答を導き出せます(出せましたか?)。
☆ 6~7点は取れるでしょう。場合によっては8点以上も可能です。7点を
取っておくに越したことはありませんが、6点だったとしても、合格ライン
に届く可能性は十分にあります。
【 厚生年金保険法 】
最近の傾向と同様に、かなり難易度の高い問題が多く出題されました。
特に、改正点はマニアックといってよいほど、深く突っ込んだ箇所が出題
されたものもあり、かなり混乱した受験生が多かったのではないでしょうか?
ただ、解答となる肢は、基本的な知識でわかる内容のものがある程度
あったので、落ち着いて問題を解いた方であれば、最低限の得点は可能で
あったのではないでしょうか?
☆ 解答の肢は基本知識で正誤の判断ができるものがあるとはいえ、全体的に
難しいという雰囲気があるため、大量得点は難しいでしょう。
ただ、6~7点は取れる可能性があるので、6点は確保したいところです。
国民年金と合わせて12点程度を取れていれば、合格ラインに届く可能性は
十分あります。
最近の傾向を考えると、年金は変に深入りはせず、基本を固め、確実に
取れる問題を取っていくという方向で勉強するのがよいのでは・・・
多分、それで、ある程度の得点は取れるでしょう。
変に深入りして、中途半端な知識を持つと、逆に取れる問題も
取れなくなるなんてことも考えられますね。
【 国民年金法 】
従来の傾向どおり、過去問や改正点が、かなり多く出題されました。
ただ、出題された過去問はレベルの高いものが多く、その他の出題も旧法
関連のものなど、全体的にハイレベルの問題でした。
そのため、得点が伸びない方が多いと思われますが、いくつかの設問では、
難しいとはいえ、解答の肢が見つけやすいというものがあったので、
まったく点が取れないということはなかったのではないでしょうか。
☆ 5~6点は確保できるでしょう。もし、7点以上取れていれば、他の
科目で多少の取りこぼしがあったとしても、合計点では合格基準点に十分
届くでしょう。ただ、4点しか取れていないと、科目別の基準点はクリア
できますが、合計点という面で苦しいかもしれませんね。
総合的に考えた場合
労基(安衛を含む)、一般常識が各5点で10点
労災(徴収を含む)、雇用(徴収を含む)が各7点で14点
健保、厚年、国年が各6点で18点
合計42点で合格基準点をクリアできる可能性が高いでしょう。
問題の内容から、基準点が45点前後まで上がるというのは考えにくいので、
42点+αであれば、択一式はかなりの確率で突破しているでしょう。
※ これは予測であって、必ずしもここに記載されている得点で合格を保証
するものではありませんので、ご了承ください。