今回は、令和2年-厚年法問4-D「障害厚生年金の最低保障額」です。
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障害等級3級の障害厚生年金には、配偶者についての加給年金額は加算され
ないが、最低保障額として障害等級2級の障害基礎年金の年金額の3分の2
に相当する額が保障されている。
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「障害厚生年金の最低保障額」に関する問題です。
次の問題をみてください。
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【 H29-2-E 】
障害の程度が障害等級3級に該当する者に支給される障害厚生年金の額は、
障害等級2級に該当する者に支給される障害基礎年金の額に4分の3を乗
じて得た額(その額に50円未満の端数が生じたときは、これを切り捨て、
50円以上100円未満の端数が生じたときは、これを100円に切り上げる
ものとする。)に満たないときは、当該額とされる。
【 H25-10-C 】
障害等級3級に該当する者に支給される障害厚生年金の額が、障害等級2級
の障害基礎年金の額に3分の2を乗じて得た額に端数処理をして得た額に
満たないときは、障害等級2級の障害基礎年金の額に3分の2を乗じて得た
額に端数処理をして得た額を支給する。
【 H18-9-C 】
障害等級3級の障害厚生年金の年金額には、配偶者についての加給年金額は
加算されないが、障害基礎年金の年金額の3分の2に相当する最低保障額が
ある。
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障害給付に係る障害等級は、国民年金では1級及び2級、厚生年金保険では
1級、2級及び3級となっており、障害等級3級は、厚生年金保険の独自給付
になります。
そのため、障害厚生年金の受給権者のうち障害等級3級に該当するものは、
障害基礎年金が支給されません。
そこで、厚生年金保険において最低保障を設けています。
それを論点にした問題です。
【 R2-4-D 】、【 H25-10-C 】、【 H18-9-C 】では、最低保障
の額を「障害基礎年金の額の3分の2」としています。
この「3分の2」は「4分の3」なので、いずれも誤りです。
ありがちな誤りの作り方です。
前述したとおり、障害等級3級は、厚生年金保険の独自給付なので、1級や2級
の場合と異なる点がいろいろとあります。
例えば、配偶者加給年金額が加算されないという点があります。
逆に、1級や2級の場合と同じ扱いをする点もあります。
被保険者期間については最低300月を保障する点です。
試験では、違いを論点にすることがありますが、共通のものを違っている
ようにして誤りの出題をすることもあります。
ということで、1級・2級と3級との違い、ここはちゃんと整理しておき
ましょう。
なお、【 H29-2-E 】は、正しいです。
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障害等級3級の障害厚生年金には、配偶者についての加給年金額は加算され
ないが、最低保障額として障害等級2級の障害基礎年金の年金額の3分の2
に相当する額が保障されている。
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「障害厚生年金の最低保障額」に関する問題です。
次の問題をみてください。
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【 H29-2-E 】
障害の程度が障害等級3級に該当する者に支給される障害厚生年金の額は、
障害等級2級に該当する者に支給される障害基礎年金の額に4分の3を乗
じて得た額(その額に50円未満の端数が生じたときは、これを切り捨て、
50円以上100円未満の端数が生じたときは、これを100円に切り上げる
ものとする。)に満たないときは、当該額とされる。
【 H25-10-C 】
障害等級3級に該当する者に支給される障害厚生年金の額が、障害等級2級
の障害基礎年金の額に3分の2を乗じて得た額に端数処理をして得た額に
満たないときは、障害等級2級の障害基礎年金の額に3分の2を乗じて得た
額に端数処理をして得た額を支給する。
【 H18-9-C 】
障害等級3級の障害厚生年金の年金額には、配偶者についての加給年金額は
加算されないが、障害基礎年金の年金額の3分の2に相当する最低保障額が
ある。
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障害給付に係る障害等級は、国民年金では1級及び2級、厚生年金保険では
1級、2級及び3級となっており、障害等級3級は、厚生年金保険の独自給付
になります。
そのため、障害厚生年金の受給権者のうち障害等級3級に該当するものは、
障害基礎年金が支給されません。
そこで、厚生年金保険において最低保障を設けています。
それを論点にした問題です。
【 R2-4-D 】、【 H25-10-C 】、【 H18-9-C 】では、最低保障
の額を「障害基礎年金の額の3分の2」としています。
この「3分の2」は「4分の3」なので、いずれも誤りです。
ありがちな誤りの作り方です。
前述したとおり、障害等級3級は、厚生年金保険の独自給付なので、1級や2級
の場合と異なる点がいろいろとあります。
例えば、配偶者加給年金額が加算されないという点があります。
逆に、1級や2級の場合と同じ扱いをする点もあります。
被保険者期間については最低300月を保障する点です。
試験では、違いを論点にすることがありますが、共通のものを違っている
ようにして誤りの出題をすることもあります。
ということで、1級・2級と3級との違い、ここはちゃんと整理しておき
ましょう。
なお、【 H29-2-E 】は、正しいです。