百醜千拙草

何とかやっています

ようやく投稿へ

2017-08-08 | Weblog
ようやく、予定より数ヶ月遅れで、三年越しの研究の論文の原稿がほぼ完成しました。私を含めて3人が分担して書きました。各人がそれぞれ細かいこだわりがあったので、体裁を整えたりするのが、非常に大変でした。臨床遺伝学専門の人、基礎の細胞分子生物学が専門の人と、骨格系マウス分子遺伝学の私という感じなので、各fieldでの言語も文化も常識も違うのです。科学という共通の言語を使っているようで、分野によってその言葉の定義や論理でさえ違うのだな、と実感させられました。

二人が主に書いてつなぎ合わせたものを、私が形を整えるというようなスタイルでやりましたが、一人で書く方がよっぽど気楽で早いです。誰かが何かを変えると別の誰かが気に入らなかったり、そうしている間に議論が感情的になってきたりと、これまで各研究室が対等な形の共同研究はほとんどやったことがなかったので、そのcoordinateがこんなに大変とは思いませんでした。誰か一人の有能な人が全部、書いてくれて、それをチェックするだけだったら楽でいいのですがね。
来週には投稿したいな、と思っております。何とかeditorial barrierを突破したいと思っていろいろ小細工も弄したりしていますが、どうでしょうか。

まだ五年越しでほったらしの論文もあって、なかなか進んでいません。こういうのは夏休みを当てるのが一番いいのですが、あいにく、次のグラントに集中したいし、面白そうなプロジェクトも舞い込んできたところだし、それから間も無く投稿中の別の論文のレビューも帰ってくる頃なので、集中できません。とにかく論文を塩漬けにするのが私が我慢できないので、なんとか出してしまいたいとは思っています。しばらく、忙しくなりそうなので、世間のことはちょっと忘れることにします
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