百醜千拙草

何とかやっています

夏の週末のどうでもいい話

2017-08-29 | Weblog
週末の、夏の夕暮れ、涼しい風が吹いております。
ふと思い立って、Isley Brothers版の「Summer breeze」をyoutubeで探します。この名曲は複数の人々がカバーしていますが、Isley Brothersがカバーしたものが、夏の夕暮れの気だるさにぴったりと思います。

夏になると食べたくなるのが、パセリのサラダ、タブリ、Tabbouli, tabouleh, tabboulehなどと様々に綴られます。地中海、中東あたりが発祥地と思いますが、Tabbouliのトマトとレモンの酸味、玉ねぎの甘みとパセリの風味、オリーブオイルのほのかな香り、ひきわり小麦の舌触り、これは夏の週末に、日の高いうちからビールと一緒に食べるのに最適です。それからHummus、これもHummos, Hommus, Hommos, Houmosなどと色々に書かれます。これは茹でたヒヨコ豆をペーストにし、タヒニと呼ばれる練りゴマとレモンをブレンドしたもので、昔のレバノン人の知り合いによるとタヒニの品質がどうも味を決めているのだそうです。かつて独特のルートで手にいれたタヒニで手作りしたHommusを食べさせてもらいました。豆料理というのはなんとなく力が沸いてきてポジティブになるような気がしますね。メキシコのrefried beans (frijoles refritos) 、 豆を茹でてつぶしたものにニンニクやクーミンで風味をつけたものですが、たまに食べると元気がでます。Hommusをたっぷりとつけたクラッカーを嚙りならが、ビール片手に夏風に吹かれる、ちゅーのは最高の贅沢ですな。メキシコ風に玉ねぎとチリペッパーがピリッと効いたサルサにトルティージャチップス、サワークリームとグアカモレというのも暑い夏には悪くはないですが、それだとビールはIPAではなく軽めのラガーですね。しかし、なぜメキシコ人は何にでもライムを入れるのでしょうか?

ビールはホップのきいたIPAをしっかり冷やしておきます。毎晩のように飲んでいた若い頃を思い出します。最近は、アルコール度数は低いが、これまでの不味いライトビールと差別化したセッションビールというカテゴリーがあるようです。確かに単に発砲水で薄めたようなライトビールと違って、結構美味しいものが多いようです。セッションするように、多分みんなでダラダラと何本も飲むように作られたビールでしょう。何本も飲める味とアルコールの低さを指して、セッショナブル、という言葉もあるらしいです。ちゅーわけで、週明けの仕事を考えて、日曜日はセッションIPAです。アルコールよりもホップが飲酒後の頭痛には悪いような気がしますが、、、実は、過去十年近く、偏頭痛の原因になると思って禁酒していましたが、偏頭痛はなぜか起こらなくなり、またビールが飲めるようになりました。その原因は分かりません。もっとも今は、週末に一本飲むだけですが。

若い時は、もちろんビール一本では飽き足らず、春、秋はウイスキー。繁華街をちょっと外れたところにあったカウンターが10客ほどの小さなバーで、マスターが独自にブレンドしたもの(中身は教えてくれませんでしたが、スコッチでした)を小さな樽からグラスにとってくれるのです。それをニートで舐めながら、松の実のおつまみを囓ったものでした。頭の中ではセロニアスモンクの「Straight, No Chaser」のリフが鳴っております。暮らしに疲れた寂しい男がしみじみしにくるような店で、今から思えば、その止まり木に背中を丸めて黙って小一時間を過ごすなど、若者が何をカッコつけていたのか、と恥ずかしいくなりますが、こういう演歌じみた世界も日本の文化だったのですな。そのうちそういうのがアホらしくなり、ま、飲めれば何でもいいや、と言う感じで、こだわりなく。冬は焼酎のお湯割り、夏は、ジンやラムやテキーラをロックかカクテルで。それから辛口のシェリー、おなじみのティオ ぺぺ、これもしっかり冷やしたやつ。もうビール以外のものは滅多に口にしませんが、これは夏の夕暮れを確実に幸せな気分にしてくれます。

懐メロ、70-80年代のかつて日本でAORと呼ばれたタイプの音楽を流しながら、若い頃を思い出して気だるい気分に浸るのがいいですね。
本国ではパッとしなくても日本人に人気のミュージシャンがいます。Bobby Caldwellをかけましょう。彼のデビューレコードはハートの形をしていました。


アメリカ文化がまだ眩しかった時代の終わりに私は育ちました。

コメント
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