百醜千拙草

何とかやっています

議員のレベル、国民のレベル

2018-03-02 | Weblog
ビンボー暇なしです。いいのか悪いのか、暇を持て余すぐらいなら日々、忙しくしている方がマシかな、と思いますけど、忙しいのは研究費を貰ったり実験許可を貰ったりするための書類書きですからね。できることはやっているし、そろそろ潮目も変わる時期だろうと焦らないようにしていますが、このような非生産的な活動で忙しいのは、嬉しくないです。

というわけで、書くネタがないので、ニュースを見て思ったことなど。

川重の不祥事、川重、作業指示に反し鋼材削る 新幹線台車製造で、146台交換 ー 台車を製造した川崎重工業が、作業時のマニュアルに反して、台車枠の鋼材を薄く削っていたことが28日、分かった。ー

こういうニュースを聞くと、なぜマニュアルどうりにやらないのだろう、と思います。経費をケチりたかったのか、めんどくさかったのか、その動機がイマイチわかりませんけど、結局は、ルールに従わなかったために時間も費用も高くつく事後処理をする羽目になりました。検査にかかる費用、取り替え作業にかかる費用、交換に必要な台車枠の製造費用、全額負担です。また、万が一、これが原因で事故が起こり死傷者が出たりしたら、この何十倍も高くつくことになったでしょう。ルールがあるのなら、それに従って正しいことをすることが結局は最も安上がりで最善の結果を生むことになる、正直は最上のポリシーであることを実感させられます。

立憲民主党を「北朝鮮の工作員」と維新の議員がツイッターでつぶやいた事件、情けないですな。このような人が議員、国民の代表をやっているのだから、結局、国民のレベルはこの程度なのかな、と思って暗澹たる気持ちになりました。ま、アベが長期政権を保っているのを見れば、さもありなんですが。
 米山新潟知事の反応 ー 他党の事ですが、常軌を逸し、限度を超えていると思います。こういった根拠のないデマをまき散らし、国民間の不毛な対立を煽る国会議員、そのような国会議員の放言をひたすら放置してきた政党は、当然厳しい批判にさらされるべきだと思います。ー
 そういえば、ツイッターの発言を曲解して米山氏を名誉毀損で訴えた某府知事もこの政党でしたな。高校の時に予備校で覚えさせられたidiom、「Birds of a feather flock together」を思い出しました。

うそつきと言えば、アベ内閣。先日、労働裁量制を導入しようとして、その根拠になっていたデータの捏造がばれて断念に追い込まれましたが、予算委員会でのアベと議員のやりとり。
参院予算委。大塚「総理、スーパーのレジ係が倍の速度で仕事をやったら生産効率は上がると思いますか?」
安倍「上がると考えます」
大塚「上がるわけ無いでしょう。レジが倍の速度になっても客の購買力は変わらない。議論が噛み合わないはずです。ここを無視して労働生産性だけ議論しても無駄だ」


ま、このような頓知問答をやって、アベの浅慮を咎めてもあの厚顔ですから、アベへのダメージは少ないでしょう。むしろ、懸念すべきは、ここでアベが折れて多少ポイントを上げることで、本丸の改憲の方をやりやすくしようとする意図がある可能性です。

私、アベの改憲には(その内容とは別に)単純に二つの理由で反対です。一つは、改憲を内閣が主導するという本末転倒。これは言語道断です。それから、今の憲法は実質的な不都合がないというプラグマティカルな理由です。「動いているプロトコールは変えるな」は実験科学者にとっては鉄則ですからね。
 だいたい、憲法が権力者の都合でコロコロ変わるようでは、憲法としてのレゾンデトールがありません。何らかの不都合が国民にある、または想定される場合にのみ、国民主導で変えるというのでなければダメです。
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