百醜千拙草

何とかやっています

参院選、貨幣制奴隷主義

2013-07-16 | Weblog
仕事場からウチに電話して、休みボケのせいか何となく眠いというと、眠気が醒めるから、5年ほど前に引っ越して行ったご近所さんの名前でウェッブ検索してみろ、と言われました。検索してみると、何と参議院選挙に立候補していてました。近所に住んでいた時は政治の話などしたことはなかったですし、確か、実家はお寺だったはずで、当時は寺の跡をついで欲しいという話が持ち上がって困っていたという話を聞いていました。それが、突然、引っ越していかれて、東京の会社につとめ始めて忙しくしているという話をチラッと聞いたのが最後です。どういう事情か、今回、実家のある地方の県から参院への立候補されました。1議席に対して6人が立候補していますし、現職は二回当選、しかも所属政党は落ち目ということで、難しそうです。個人的には応援したいのですけど、あいにく、原発政策や金融政策で私とは意見が異なります。

ついでに、チラッと東京での参院選候補者を見てみました。5議席に対して20人の候補がいます。原発政策、TPPに対する立ち位置、金融緩和、改憲、などに対する姿勢が一覧になっていました。その点からみると、東京では山本太郎氏と大河原雅子氏(どちらも無所属)を応援したいと思います。特に山本太郎氏、若いし、一途だし、よく勉強されている様子が伺えて、大変好感が持てます。岩下おじさんもご推薦。当選したら、インパクトのある仕事をやってくれそうな気がします。無所属で一切の組織票なしで厳しい戦いでしょうけど、是非とも頑張って貰いたいと思います。原発反対、TPP反対、改憲反対で、一般国民の生活が第一と考える人は、彼の演説を聞いてみて下さい。(私は金融緩和も反対ですが)

私の実家のある場所では政策的には共産党の候補者となりそうですが、全国、見渡しても、山本太郎氏や大河原雅子氏のように応援したくなる人は、余りいません。政党政治のしがらみでしょう。それにしても原発に危機感を持っていない(ように見える)候補者が多過ぎると思います。いや、多分、彼らも危機感を感じていないというわけではなく、むしろ、感じないようにしている、見て見ないふりをしている、というのが実情に近いのではないでしょうか。理由は二つ。第一に、どうして良いかわからないので、直視するのが恐しい。第二に、原発問題に取り組むことは、権力側を敵に回すことであり、自分と家族の社会的、物理的生命を危険に晒す事に他ならない、という恐怖からです。「恐怖」は人間を縛るもっとも厄介なものです。残念なことに大多数の政治家は「恐怖」に捕われています。社会的地位を失う恐怖、人から認めてもらえない恐怖、組織からはじき出される恐怖、収入を失う恐怖、それらが、彼らの純粋な政治家としての使命を達成しようとすることを妨げてしまっています。われわれに必要なのは、その恐怖にねじ伏せられることのない強い信念と勇気を持つ人々です。

山本太郎氏、自分は行動力のある馬鹿だ、と言っています。すでに原発反対を公に訴えて、芸能界を干されているのですから、原発反対と言えば自分の身に何が起こるかは十分わかっています。ですから、この人がいう「馬鹿」は、普通の人間なら誰でも感じるそんな恐怖に負けずに信念のままに「馬鹿正直」に行動する、という意味だと思います。我々のような凡人にはなかなか出来ることではないと思います。しかし、彼のような人が一人一人と増えていくことでしか、この社会が本当に人々のものになることはないでしょう。彼は、馬鹿なのではなく勇敢なのだと思います。参院選で健闘すれば、あの手この手で、国家権力からの嫌がらせもあるでしょう。「痴漢」、「脱税」といういつもの手は使えないとは思いますけど、この国は都合の悪い個人を暗殺することも躊躇わない国ですから、是非とも体に気をつけて頑張ってもらいたいと思います。

それにしても、この参院選、自民党が優勢ということを聞くだけで、日本の将来の暗澹を感じずにはいられません。
最近の「独りファシズム」の記事から。

やがてこの国の民衆が気付いたときには、首から下に何も残されていないのだろう。全ては解体の途上にあるのだけれど、我々はメディアという文明のドラッグによってあらゆる切除を痛覚することなく、おおよそ無自覚にリソース(国家資源)を略奪され続けている。

小泉政権による市場原理主義改革を起点として、労働市場および金融市場から揮発するマネーは、それぞれ月間あたり2兆数千億円ベースに達するのであり、つまり年間あたり国税を上回る金が国民経済から消失している試算なのだけれど、このようにプランテーションを構造化した諸制度を理解する有権者は0.01%にも達することがない

それは執拗に論述するとおり政治・官吏・報道グループが多国籍資本の委任代行として民衆を欺きつつ、あらゆる経済システムを外国人投資家の利潤最大化にかなうよう再編したことによるわけだ。この先にあるのは間違いなく国家破綻による市民生活の崩壊なのであり、彼らは我々が周回遅れに「アルゼンチンタンゴ」(ラテンアメリカ諸国で実践されたフリードマン理論)を踊るのを高笑いしながら眺めている。、、、、、


まさに、茹でガエル、ですね。ここまでされて、まだ自民党(即ち、対米従属の官僚政治、売国政策)を支持する人々がいるのですから。

ついでにもう一つ踏み込んで。貨幣経済は、基本的に大多数の人間を奴隷化するための道具だと私は思っております。カネの奴隷にならないことが独立した人間であることだと思います。ちょっと過激に見えるこのブログ最近のエントリーの一部から。

世界の支配層が、一番恐れるのは 世界の民衆が共同体として自給自足で生きていく事なのだ。
カネに左右されない世界を、世界の民衆がお互いに手を握って、共同体を造られるのが、一番怖いのだ。
この世の真実を知り、世界の1人1人が、独立して 生きる能力を付けられるのが 彼らの最大の弱点。
それで、新世界秩序(TPP)なるモノを持ち出して、真っ先に、日本を制圧してやろうという目論見


TPPは日本人の大多数を奴隷化して、新世界秩序(NWO)と呼ばれる極端な階層社会を作ろうとする一握りの支配者層の傲慢きわまりない計画の一部だと私も思います。日本人の貧困化は計画されたものです。その中で競争して生き延びようとする「勝ち組」も、大きな目でみればやはりカネの奴隷には違いないのは同じです。このシステムはカネの欠乏に対する「恐怖」をエネルギーに利用しています。カネの欠乏に恐怖する人々は、簡単にシステムに取り込まれてしまい、このNWO計画に加担させられてしまいます。われわれが目指すべきことは、「恐怖」に駆られて、競争して「勝ち組」という奴隷階層に入ろうとすることではなく、共同体として助け合い、自立していくことであると思います。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 黙っていることは認めている... | トップ | 黙るジャーナリズム »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事