六地蔵の内の一体;記事とは特には関係ありません。
ようやくにして、不快感の詰まった下腹部から、一定程度原因をひり出すことができて、すぐに懐かしの尿意がやってきた。
量はどれくらい必要かとコップを渡されるときに聞いていた。
多い方が分かりやすいと言われていたので、なみなみと採った。
それなりの達成感があり、気持ち悪さも半減して、指定された位置にコップも置き、スライドドアを開けると、看護師がドアの前にぴったり張り付いていた。
すぐにカップの中を見て、「血は混じっていませんね」と目視だけの検査。
「便に血は混ざっていませんでしたか?」とも聞かれた。
血管を破っていないか、血は止まったかということが最大関心事のようだ。
「お待たせしましたぁ、トイレ空きましたぁ」と奥に声を掛けていたから、私は長くトイレを占領した困った患者。
そうして、またベッドの部屋に行き、ズボンとパンツを自分で下ろし、看護師にオシメを当ててもらう。
予定された休憩時間は、患者の気分なんかの問題ではなくて、出血があるかどうかだけみたい。
時間が来て、オシメ内に滲出物はなかったから、会計して帰って良いことになった。
来院三回目にしてようやくスムーズに自動支払機のカード払いができた。
長い一日だった(病院をあとにしたのはまだ正午前だったけれど)。
つづく