磁気共鳴画像(MRI)検査装置の中についに入った。
強い磁気を当てるだけで、放射線被曝することがないので安心安全らしい。
体に金属は入っていないか、閉所恐怖症ではないかなどのチェックが細かくなされた。
耳には軽い音楽が流れるヘッドホンが当てられ、腹の上に黒いマットが被せられ、トンネルの中に体が入っていく。
15分ほど、体を動かさないでくださいと言われていた。
心配だったのは、風邪がほぼ治った感じではあるけれど、痰がからんで咳きこむこと。
受付担当者に申告したら『ウォンウォンと音がなっている時は我慢して欲しいけれど音の止んでいる時ならかまわない』とのこと。
入ってしばらくして、ちょっと緊張した状態のままだったことに『シマッタ』と思った。
体の力を抜いてゆったりしてください・・とでも言ってくれたら良いのに、少し体を縮めた緊張状態でずっと我慢しなければならないのか・・。
少ししたら、マットが発熱して下腹部が気持ち良く温かくなってきた。
この感触は覚えがある。
幼い頃にオネショをしたときのこと。
働き盛りの頃に胸が痛くなることがあり、父と同じ狭心症ではないかと鼠蹊部からカテーテル検査をしたときのこと。
そんなことを思いつつ、機械の奇妙な連続音に興味を持ちつつも、耳に心地よい音楽にどうしても眠くなる。
何度かフッと意識がなくなった気がする。
検査技師から何のクレームもなかったから、体はじっとしていたのだろう。
ヘッドホンの主たる目的は何だったのか。
機械音はかなり大きく、しかも一定の音ではなく、何種類かの音がした。
今時の先端医療機械でも、こんな音がするものなのか。
眠ってしまうことを防ぐ、眠気覚し効果音だったのだろうか。
などと別にどうでもいいようなことを、終わってから思う。
何万円もするかと思ったが、意外に安く3割負担で7,050円。
咳き込みの発作もなく、下腹部を温めてもらって検査は終わった感じ。
予約票の今後の予定は終わってからのお楽しみ、ということで画像処理してみた。