韮(にら)の花にやって来たヒメウラナミジャノメ。
世の流れや向きを風に喩えて表現するのであれば、国際情勢や政治を扱うのがふさわしいだろうけれど、国際情勢は胡散臭い指導者ばかりだし、国内の政治はアホらしいしでニュースを見るのも嫌になる。
というわけで、またスポーツの風。
日体大でも日本ウェイトリフティング協会でもパワハラ騒動が起きたらしい。
日体大の方はすんなりと本人が認めて、駅伝監督は解任となったそうだ。
ウェイトリフティング協会の三宅会長のパワハラは、三年前に謝罪済みだという。
余談になるけれど、三宅義行の顔をテレビで見るたびに、いつもサイを連想する。
三宅宏実との2ショット画像を見ればサイ親子を思い浮かべ、ほほえましい風景と思ってきた。
ただ今、スポーツ界にはセクハラ、パワハラ旋風が吹き荒れている。
それに便乗して、敵視する相手を罠にはめたり、冤罪をでっち上げる不届き者も現れるだろうが、旧態打破を図ったり世代交代を進めたりの好機ではないか。
スポーツ界全体がここをターニング・ポイントと見極めて方向を変えたらいい。
スポーツマン・シップというのは、運動選手愛用の湿布ではない。
尊厳を守り敬意を表するという、ただ単純な潔さを求めているのではないだろうか。
風の恐ろしさ;終わり