蜂の巣は必然的六角形の連なり。
ミツバチが腹部にある分泌線から出した蝋を主成分にして作ったクラフト作品。
これをぐちゃぐちゃに壊して蜂蜜を採り、残りの滓(かす)を溶かして蜜蝋とする。
蜜蝋は色々と用途があるみたいだけれど、新たに作った重箱状誘因仕掛けの中に塗って、また分蜂群を誘い込む。
蜜を盗(と)るのは罪なこと、そんな気にもなる。
下の画像はアシナガバチの用済みの巣。
無事に世代交代ができたのか、スズメバチに襲われてのことか。
アシナガバチの巣は、この程度の大きさが最大ではないかと思われる。
この巣はものすごく丈夫で、蜂の中では断トツ。
セルロースを唾液でこねた材質のはず。
アシナガバチがウチの明かり取り窓にやって来ては、貼ってある和紙を食っていったことがある。
その障子は縦に虫食い穴が連続して線状に破れた。
木の皮を使ってうろこ状に作るスズメバチの巣は割合もろいけれど、アシナガバチの巣は丈夫な和紙以上の強度で、このハニカム構造を見て軽量ドアの芯材に利用することが考えられたに違いない。