窓ガラスにゴマ粒が張り付いたような様子で蜘蛛の子がいた。
中心部分をつついたけれど、蜘蛛の子を散らしたような動きにはならなかった。
緩慢な動きで少しばらけたけれど、ことわざ通りにはいかなかったから集合を撮ることもできた。
急な寒さで散るより寄り合っていたのかも知れない。
椿が花盛りなので、キズのない花を撮ろうと近づいたら変な花を見つけた。
雄しべのかたまりの中から小さい花びらがでていて二重構造になっている。
小さい1枚が雄しべに混じっているのはよくある。
花全体の中にもどこか白くまだら部分があったりして完璧なものがなかなか見つけられない。
華やかさの中に少しキズを持つのが、この椿の良さか。
イチリンソウ(キクザキイチゲ)は真っ白で清楚な感じだからこそ、チャワンカケ(茶碗欠け)などとこの辺りでは呼ばれるものだけれど、たまに紫のものが見つかる。
ぽつんとセクシーな姿で咲いていると心騒ぐものがある。