椎茸を人工的に生やす大雑把な段取りと順序。
1、晩秋の水を吸わなくなったドングリ(シイ、クヌギ、カシワなど)の木を切る。
2、春になったら1mほどに切りそろえた丸太に椎茸菌を植え付ける。
3、日陰に3ヶ月ほど寝転ばしておいた後に、組んで立てる。
4、次の年の秋からなり始める。
田舎ではたいてい皆が自給自足を目指しているので、出荷までする人は少ないけれど、椎茸をやる家は多い。
せっかく自分の土地に勝手に生えている木が結構あるのだから、やらない手はないと思うし、椎茸は大好物。
昨秋にチェーンソーで直径20センチほどのクヌギと思われる木を切り倒した。
いつもやって来る友人に木を切り倒す作業はやってもらっていたので、自分一人でやるのは初めてだった。
そうして試行錯誤の末に下手な切り方をして、ソーチェーンを挟ませてしまい、取り外すのに難儀をした。
壊してしまうまではいかなかったけれど、切れなくなっていたチェーンがばらけてしまい、今春はチェーンを新調して、ホダ木サイズにカットするのは友人に任せた。
根元の方は二人でようやく運ぶほどの重さだったが、合計20本あまりの数になった。
電動ドリルで穴を開けるのは私がやり、その尻から砲弾型の椎茸菌を叩き込むのは友人。
足りなくなって買い増しした。
縦には10センチ置き、横には4センチ離して互い違いにということだったけれど、目印などはせず目見当でやるので、願いも欲も絡み、ピッチが細かくなるから足りなくなるし、元々計算などしていない。
結局、菌だけで、1050個は4708円も掛かった。
菌を打ち込んだホダ木が1本1000円以上の値段で売っていることを思えば、自前はかなりの割安にはなっている。
周りの人の話には、今年キウイが何個生ったとか、何がどれくらいとかの数量と歩留まり計算がでてくる。
皆がなかなかに計算高い。
はたしてウチの椎茸はどのようなことになるか。
1個でもでてくれたら、喜びは1万円ほどの価値があると思いたい。