わが家の裏にある桜は、地上数十センチで二股に別れている幹が両方とも折れてしまっている。
台風ではなく、おそらく雪の重みで折れたはず。
両親のどちらかが買ったか譲ってもらったかして植えたものだろうけれど、私は謂れを聞かされてはおらず、この桜の存在を知ったのさえ7年ほど前でしかない。
父が先に死に母がこの家を離れてから15年ほどは、自然のままに荒れたり崩れたりしていた名残り。
いつも晩秋に積雪対策をして守ってやらなければ、程よい樹形を保つことのできないのが雪国の庭木。
わずかに残った枝からでも春になればいつも咲くから、私に実家が任されることになった年から雪折れ対策をしてきた。
もう降雪はないだろうという時季になってから縛った縄を解く。
今年は4月の初めにもそこそこの降雪があった。
その時点では縛ったままだったので助かったが、幹が折れたのは放置されていたのではなく想定外の春の降雪があったからかも知れない。
遅咲きの桜なので花は今満開だけれど、四月末になろうという本日は山沿いで雪の予報。
うちは山沿いに準ずる気象傾向の地なので、朝起きて積雪を認めたらすぐに雪をふるい落としにいかなければと気構える。