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大きいアブがいつの間にか家の中に入っていて、素早く飛び回ってはいろんな場所にとまる。
体の露出部分にとまられたら、痛い目にあうので行方を目で追う。
飛ぶのが早すぎて見失った場合は、体を素早く揺らして、自分にとまっていないのを確認しなくてはならない。
こいつらは、そっととまって血を吸う。
どこかにとまったところを、何かで叩き殺そうと思っても、必ず気づかれて逃げられる。
昔、そのアブに気づかれずに叩く方法を見せてくれた大人がいた。
石垣を上半身裸になって組み上げていた職人さんが、親方の背中にとまったアブを見つけて、素早く足元のシダ類の葉をむしり、それを近づけて葉の上からアブを叩き殺したのを見た。
草が近づいても気づかないのか、危険を感じないのか、複眼にはそのような弱点があるのか、いずれにしろ見事な技だった。
木の葉隠れの術とも言える。
それはともかく、障子にとまっているところを虫取り網で捕まえることができて、ビンの中に閉じ込めた。
たぶん身近に見られる最大種だと思うけれど、体調は2.5センチほどあって、検索したらウシアブと判明。
複眼が暗い緑やウグイス色に妖しく光り美しい。
拡大して初めて分かる触角(?)の鹿の角みたいな形状が珍しい。
ペンギンのくちばしのような可愛いい口でありながら、吸血針を隠しているはず。
逃すわけにはいかないけれど、蜂蜜をひと垂らし与えたら、長生きするだろうか。