古い友人から、猪肉と鹿肉と鹿肉手作りスモークジャーキーをもらった。
わたしのお返しは、自分で採った蜂蜜と蕎麦とチマキと笹団子など。
彼は関東在住で、定年退職後に罠猟免許を取得し、頼まれて害獣駆除をやっている。
そうして獲れた猪と鹿の肉。
ボランティア活動なので、報酬も利益もない趣味領域なのだが、肉がもったいないので専用冷凍庫を購入したのだとか。
頼まれた場所付近に罠を仕掛け、獲物は谷川で解体するのだが、血のにおいを嗅ぎつけて肉食系の動物がいろいろやってくるそうだ。
トンビなんぞは空にたくさん舞い、頭をかすめて肉をさらいに来るから恐いという。
夏場の3、4ヶ月は解体時に銀バエがやって来るので狩猟はやらないのだとか、猿の駆除も頼まれるけれど殺すのが気持悪いし食えないからやらないとか・・。
それらの話を聞くのが面白くて興味が尽きない。
以前わたしが、生家の周りではタヌキやハクビシンが作物を荒らして困ると言ったところ、罠猟免許を取ったらどうかと色々教えてくれた。
いっときは真剣に考えたけれど、捕えた後の処理処分が困る。
生きた哺乳類をすることからしてイメージできない。
彼は定年まで勤めた仕事が食肉関連だったそうで、その道のプロだった。
鹿ジャーキーももらうのは2度目だったけれど、たまらない味わい深さ。
作り方を詳しく聞いたけれど、かなり手間暇かけた仕事で、燻製器まで購入しての作品だった。
彼の手作り燻製鹿干し肉は、英訳を検索したらVenison Deer JerkyとかSmoked Deer Jerkyということになる。
他人事ながら、あまりに素晴らしくもったいないので、商売にしたらどうかと勧めたりするけれど、そういう話もあるが働く気はないし今の生活が良いと言う。
わたしもせっせと養蜂と農事を頑張り、物々交換の輪を広げたい。