前回は友人と二人でセイヨウミツバチの蜜を採取した。
なんとかうまくやれるだろうと一応完璧な服装で臨んだけれど、私は軍手の上から手の甲を刺された。
今回はニホンミツバチだから、独りでやれるだろうと踏んで決行。
重箱式の蓋をコンコン叩くと、上の段にいるミツバチは下の方へ移動するというのだけれど、開けてまたもびっくり、びっしりと居たから逆効果だったのではないか?
セイヨウミツバチの時もそうだったから、次はノックをせずにいきなり開けてやろうと思う。
ドライヤーの冷風で下に追いやったり外に吹き飛ばしたりして、ようやく一連の作業を済ませた。
しばらくして観にいくと、巣箱入り口の階段状スズメバチ避けの周りに、分蜂かと思うほどに集合していた。
パニック状態とは言えないのかもしれないけれど、このまま逃去っていうことになるんじゃないかなどと心配した。
どのような意思決定がどのようなきっかけで行われるのか、群れそのものが一つの生命体のようなものだろうから、どういう波が伝播していくのかなどと興味は尽きない。
採取の途中で何匹も犠牲にしてしまったし、気の毒なことをしたとも思う。
幸いなのか、普通そうなるのか、次の日には落ち着いて外勤の採集蜂が出入りする日常に戻った。
糖度計で計ると、76.4度。
圧搾して絞った分は78.7度あったけれど、80度は越えていないのがまことに残念。
焼肉パーティ参加の皆さんには小瓶を持ち帰ってもらった。