


我がふるさとは田舎の田舎だけれど、国道117号線があり、枝道だってだいたい舗装されている。
もうすぐ田んぼの雪も消えるという時期は、だいたいこんな景色になる。
道路脇に立っているポールは、除雪用ブルトーザーや投雪車に道の端を教える目印。
ビルというものがものがないので、携帯電話の中継電波塔が一番高い建造物。
古民家はほぼ無くなり、新しい家はほとんどが雪を自然落下させるための急勾配屋根になっている。
信濃川を挟んだ向こうの山並みに立っている送電線鉄塔は、柏崎原発から関東へと向かう列。
10kmほど行くと市役所の中心部になり、バイパスにできた郊外型店舗群の大駐車場には雪を寄せた山がある。
この雪山が消えてこそ、ようやく冬を越えた春ってものだ。