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空を見上げたら妙な雲があったけれど、飛行機が白線を引いていたので、飛行機雲がぼやけたのだとすぐに気づいた。
くっきりと直線を描いてと、したいところだけれど、わずかに曲線を描いているのはなぜだろう。
風に流されたりして、けっこう操縦桿を右に左にと微調整をしているのだろうか。
信濃川を目印にするのか、しっかりと航路に定められているのか、ウチの田舎の上空は飛行機がよく飛ぶ。
同級生の一人が心臓発作を起こした時に、これで命が助かったというドクターヘリも時々飛んでいる。
今冬は3m越えの積雪で降り方も異常で、「土の上にカネッコリがまだ張ってる」と農事の師が驚いていた。
カネッコリというのは、氷柱(つらら)のことだと、ここで生まれ育った私は思っていた。
出稼ぎでしばしば東京へ行ってはいたけれど田舎に住み続けている師のネイティブ方言は意味が広いようだ。
カネッコリとは、金属(かね)のように硬い氷、カネコオリが縮まったのではないか。
雪が溶けて水になり、それが凍った氷だけを指すようだ。
また下を向いてしまったから、上を向いた景色も撮ろう。
雪に耐えたウチの桜と水仙が満開になった。