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今年のピーマンはもう終わりで、花もあれば小さい実もあるけれど、もう食べられる大きさには育たない。
最後の収穫をしようと、取り残しがないよう探っていたら、シュレーゲルアオガエルがいた。
こいつは周りの葉をどかしても逃げることもせず、おだやかで撮っているうちに手に乗ってきた。
速筋がないのかと思うほどにスローモーだが、力を溜めておいてぴょんと跳ぶ。
手乗りから石の上に降ろしてやったのだが、カラスやモズに狙われぬようにと自覚しているのか、出来得る限りの速さで草薮の中に入っていった。
ピーマンの繁った葉の中は安全な餌場だったはずで、戻してやれば良かったのにと今ごろ思う。
シュレーゲルアオガエルをもてあそんでから、もう少しピーマンが隠れていないかと探していて見つけたのが最後の画像の蛙。
えらく太ったアマガエルで、このようなアングルから撮れることはめずらしい。
これを見ても、ピーマンの葉叢は、安全で効率の良い餌場なのだろうと思われる。
食べられるサイズは総て採ってきたが、1週間ほどの留守中、その後食べられるサイズに育つのがあるかどうか、それまで蛙たちの楽園であれ。